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観劇レポート その4「蝶々夫人」

ちょっと前になりますが、3月14日、魔笛と同じゲルトナープラッツ州立劇場に、オペラ「蝶々夫人」を見に行ってきました。

劇場に着くと、なんと入り口の真ん前に巨大な招き猫が!しかも手が動いています。招いています。「いくら日本のお話だからって、こりゃないよー。なんかカニ道楽みたいだよー」と思いながら劇場に入ると、今回は客層がけっこう落ち着いた大人な感じ。「おっ今回はオーソドックスなオペラが見られるのかな」とちょっと期待しました。ところが…。

とんでもなかったです!魔笛以上にとんでもなかったです!

まず、蝶々夫人の家が、現代のワンルーム安アパート(公団住宅のような殺風景な感じ)で、幕が上がるとそこを萌え萌えメイド服姿の女の子が雑巾がけしています。

屋上には、劇場前にあったのと同じ巨大招き猫とピンクの大仏が。部屋のインテリアは、どピンク&ハートで統一されています。

ピンカートンさんは、迷彩服に身を包んだアメリカンヤンキーで、蝶々夫人は胸に松浦亜弥ばりのでっかいハートがついた、どピンクのふりふりワンピースで登場します。蝶々夫人の友達は、それこそ日本の病んだ若者ファッションの見本市のような感じで、着ぐるみ、ゴスロリ、ヴィジュアル系などなど、アブノーマルなら何でもござれという感じで…。結婚式にこんな格好で来るかよっ。(でも、寄り添う2人をいっせいに写メする様子は、あながち間違いでもない、と、ちょっと笑えました。)

巨大スクリーンには、東京のスクランブル交差点にたたずむ金髪ゴスロリ少女や「アコム」や「アイフル」の並ぶネオン街が繰り返し映し出されています。なんでこんな、日本のおかしなところばっかり…(泣)。幸い、日本人の学生さんと席が隣り合わせたので、休憩中に「こりゃちょっとひどいよねー」と言い合うことができました。そうでなければ、一人で悶々として帰ることになったでしょう。

魔笛はファンタジーだからよかったのですが、蝶々夫人はあの時代背景があってこそ、趣のある物語なので、現代版にする事自体に無理があると思います。今回のは、どうみても、米軍基地の外人相手に援助交際する世間知らずの女の子というふうにしか見えませんでした…。とにかくビジュアルが美しくない。途中から目を伏せて音楽だけ聞いていたいと思いました。

気になるまわりのドイツ人の反応はというと、これがまあ、大絶賛なのです!音楽と歌が良かったからですが、それにしてもこの演出に「ブラボー!」と言えるタキシードやカクテルドレスの紳士淑女たち…理解できません。芸術性ってなんだろーなーと思いました。次はまともなのを見ようっと。

P1040385 巨大招き猫








P1040400_1 パンフレットです。








P1040401

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コメント

日本のイメージはちょんまげから、
アキハバラ、裏原に移行したのですのね。

>ちえぞうです。そうだねー。それが現代版「東洋の神秘」なのかもしれないね。確かにナゾではあるけれど…。

投稿: 実生 | 2007年3月26日 (月) 00時50分

うわ〜、、、、、おつかれさん
残念だったね〜( ▽ |||||;)
そんなのを見てドイツの人たちが目を背けなかったってことは、
ドイツでは常識的な日本人像だったからなんだろうね〜(笑)
日本人がドイツ人イメージしても同じ現象がおきそうだ。
ドイツと日本ってお互いのこと全然知らないよね〜
日本のいい所いっぱい知ってもらえるようにがんばってね♪

投稿: にーな | 2007年3月31日 (土) 14時51分

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