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2007年3月

「寄り合い」に出席

先週のある朝のこと、クリスティーネが言いました。「今度の水曜日、スタムティッシュがある。チエも参加していいのだよ」…なんだなんだ?スタムティッシュって?

急いで辞書をひいてみると、「Stammtisch…常連の寄り合い」とありました。寄り合い!なんて「村」的な響き…。

何をするのかと聞いてみると、とりあえず長期滞在メンバーが集まって、好きな事をしゃべるとのこと。つまり、お局会議ですね。さてどんなお局発言がとびだすのか、ドキドキしながら参加してみました。

集まったのは10人くらいの女の子たちと、シスター・アンナ。みんな顔見知りかと思いきや、知らない子もいました。1ヶ月以上暮らしてても顔あわせないってこともあるんですねー。みんな手に手にお菓子やお茶を持って、なんか楽しそうな雰囲気です。隣に座ったエリザベート(保育士を目指してるそうです)がボテトチップスを持って来たので、「私、いもが大好きなのよー」と話しかけると、「私もよ!いも、おいしいよねー」と意気投合しました。

さてさて、会議は案の定白熱してまいります。話の中心は、やはり若者たちへの文句です。「朝っぱらからドアをバタンバタンしめる!」「うちの階にもやかましい奴らがいる。メガネと金髪のいる三人組だ」「パソコンを使いすぎる。2週間ぐらい我慢できないのか!」などなど…確かに好き勝手な子も多いので、うなずける部分もあり、「ちょっと言い過ぎちゃうのー」と思う部分もあり…。クリスティーネが吠える!ズザンネも吠える!聞いているだけじゃつまらないので、私も一度だけ吠えてみました。「冷蔵庫に入れてたソーセージを誰かに食べられたよ!ちゃんとChieって書いたのにっ!」

みんなの勢いに、シスター・アンナは大よわり。「これからは、不満をためず、そのつど私に言ってね」…ごもっともです。

さて、話題は寮のご飯にもおよびます。「パスタばっかりだ」「もっと野菜を!」「週2回は肉を!」みんな言いたい放題だなーと圧倒されていると、隣のエリザベートが私の脇をつつきました。そうだ、今こそ言わねば!

「毎日ジャガイモをっ!!」

…ウケました。場がなごんでよかった。

こんな寄り合いでしたが、実は今回はベロニカのお別れ会も兼ねていました。私の一番の仲良しベロニカは、3月末で家に帰ってしまうのです。右も左も分からない、外国人の私に、手取り足取り暮らし方を教えてくれたのはベロニカでした…。ほんとにありがとう。偉大なメイクアップアーティストになってね。

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寮のこと

ミュンヘンでの寮生活もあと二週間。こんな終盤になってからなんなのですが、あらためて寮生活の紹介をしてみようかと思います。

私の住んでいる寮はカトリックの教会が運営している女子寮で、シスター・アンナとシスター・テレサという2人のシスターが切り盛りしています。4階立てで、部屋は1人部屋から3人部屋まであって、全部で50部屋くらいあるのかな?

ここに住む人には2タイプあって、1つは「Blockschulerin(ブロック学生?)」という、16才から18才くらいまでの女の子たち。2週間交代で入れかわり立ちかわり新しい子がやってきます。この子たちが何をしにミュンヘンに来てるのか、いまいちよく分かってないのですが、たぶん、職業実習みたいな、学校の課題なのだと思います。

もう1つのタイプが、私のような長期滞在タイプ。こちらは、ベロニカ(メイクアップアーティスト)やクリスティーネ(製本職人)のように、専門職を目指して学校に通っている人や見習いとして働きに出ている人、私のように語学学校に通う外人などで、長い人だと2〜3年は住んでいるようです。(ドイツでは「職業訓練」というのがしっかりしていて、本屋や薬屋で働くにしても、専門家として認められるには一定の訓練をつんで資格を取らなければなりません。)

彼女たちを見ていると、お金はあまりないけれど、自分の選んだ職業にプライドを持ち、目標に向かって頑張っていて、なんだか輝いています。自分の人生に責任を持って生きているからでしょうね。20代前半の子が多いのですが、私よりずっと大人に見えます。(そしてキレイな子が多い!ドキドキ…)

さてそんなわけで、かたやキャピキャピティーンエイジャー、かたやしっかり者のお姉さんという2タイプが同居してるわけで、当然そこには「お局」現象が生まれます。クリスティーネなんて、恐いですよー。コンロの切り忘れを見つけただけで、1部屋1部屋回って犯人を突きとめてました。はからずも私はクリスティーネ&ベロニカという、最強のお局グループと仲良しになったので、ここでの暮らしは安泰です。よかった…。

いろいろ規則もありますが、慣れると、とても暮らしやすいところです。挨拶と笑顔を忘れず暮らしていると、みんなとても優しくしてくれます。戻れる事ならまた戻ってきたいなと思う環境です。

P1030083 お部屋公開♪3月はじめにこの部屋に移ってきた頃の写真。今はもっと散らかってます…。角部屋なので、床面積が広いです。窓の下にあるのが暖房装置。(学生会館みたい…)



P1040663 食堂。朝ご飯、昼ご飯はここで食べます。朝はパン、チーズ、ハムなどを自由にとるビュッフェ形式、昼は日本でいう「晩ご飯」的なものが出ます。(ドイツ人は昼に重いものを食べて晩は軽く済ませます)晩ご飯は各自で。私は日本人なので晩にも重いものを食べてます!


P1040664 各階にある共同キッチン。冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、電気コンロがあります。奥の窓の手前に置いてあるのが、ドイツ式湯沸かし器。「ピーーキュルキュルーー!ゴボゴボ!」とすごい音が鳴って猛烈なスピードで湯が沸きます。

P1040662 PCルーム。いつもここで書き込んでます。平日はいつも混み合ってます。







P1040506 地下にある共同洗濯機。記号の意味が全然分からない…。





P1040505 洗濯に必要なもの。50セント玉3枚。他の硬貨は使えないので、50セント玉をいつもためてます。






P1040509 シャワーは各階に1つ(6時から10時用)と、地下に1つ(いつでも使える)。「髪の毛は各自で捨てましょう」と貼り紙してあります。書体がおそろしい…。

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観劇レポート その5「おおどろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる」

先週の水曜日、ミュンヘン子ども劇場に「おおどろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる Neues vom Rauber Hotzenplotz」を見に行ってまいりました。

平日ということで、お客さんはわりと少なめで、前よりも落ち着いた雰囲気でした。隣に座ったおばさんとも話す事ができて、「ディンペルモーサー巡査部長だけバイエルンなまりでしゃべっているのよ」などと教えてもらうこともできました。

内容は、前の「小さい魔女」以上に原作に忠実で、セットも凝っていて、役者さんも魅力的で、(特にホッツェンプロッツ役巨漢のおっちゃんは、かなり存在感がありました。ソーセージを手づかみでバリバリ食う姿は圧巻!)とっても良かったのですが、ただ1つ難点が…。暗転が長い、そして多い。場面転換の要領が悪いのだと思いますが、その間ずっと陽気な音楽が流れているので、お客さんは辛抱強く手拍子をし続けなければなりません。(おかげで隣の女の子と一緒に闇の中で「変な手拍子ごっこ」をして遊べました)

しかしお客は子どもです。集中力は続きません。案の定中盤になると飽きてきて、わーわー言ったり「きゅうけーい!」と叫んだりする子が出てきてしまいました。内容が良かっただけに、ざんねん!子ども相手は難しいですね。

とはいえ、とっても満足しました。劇中でカスパールとゼッペルが歌っていた「焼きソーセージとザウワークラウトー♪」という歌を口ずさみながら、ルンルンと帰りました。

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P1040513 このポスター、欲しかったのですが売り切れていました。残念…。







P1040514 これはきっと昔のポスター。








P1040522 休憩中に幕の中をのぞく子どもたち。








P1040517 前回「でっかい!」と驚いたケーキは、実は作り物だということが分かりました。がっかり。






P1040510 ロビーの壁には子どもたちの絵や感想文が貼ってあります。ホッツェンプロッツとディンペルモーサー巡査部長、すてき。





P1040643_1 クライマックスシーンです。私の好きな「ヴァルディ』(魔法でワニの姿に変えられてしまったダンクスフント)が活躍する場面。

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映画「長靴下のピッピ」

先先週の土曜日、前に「点子ちゃんとアントン」を見に行った子ども映画館に、「長靴下のピッピ」を見に行きました。1969年に公開された映画なので、かなり時代を感じましたが、それでもとても楽しかったです。

ピッピが馬を持ち上げたり大人を放り投げたりするシーンでは、子どもたちは大喜び!きゃっきゃっと笑ったり、歓声があがったり、お客さんの反応がダイレクトなのは、子ども映画館ならではですね。

スウェーデンの映画なので、ドイツ語に吹き替えられていて、口の動きはスウェーデン語、聞こえてくるのはドイツ語という状況に、最初のうちは頭が大混乱…。でも、だんだん慣れてきて、お話に入り込めるようになりました。

ピッピはスウェーデンの児童文学ですが、ドイツでは自分の国の話のように親しまれています。クリスティーネに「ピッピの映画みてきたよ!」というと、「えっ?どのピッピ?何作かあるけど。私全部見たけど」と言われました。同じキャストで何部作かになっているようです。

今回初めて気づいたのですが、劇場内の壁がギャラリーとして使われていて、さりげなく個展が行われていたのでした。この時は、いろんな紙を駆使して表現活動をしている作家さんの個展をやっていました。前に来た時は「なんだろ?子どもの作品かな?」とか思っておりました。ごめんなさい…。

映画が終わっても、しつこく居残って展示を見ていたら、客席のうしろで地域の父母会みたいなのが始まってしまい、こそこそと退場しました。どこまでもローカルな映画館です。

P1040424 今回も手作り感あふれるポスター。








P1040422 劇場内です。座席とかはけっこう本格的。








P1040425 よく見ると、個展のポスターもさりげなく貼ってありました。








P1040426 作品の数々。羽根とか綿とかも使ってて、けっこう面白かったですよ。








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観劇レポート その4「蝶々夫人」

ちょっと前になりますが、3月14日、魔笛と同じゲルトナープラッツ州立劇場に、オペラ「蝶々夫人」を見に行ってきました。

劇場に着くと、なんと入り口の真ん前に巨大な招き猫が!しかも手が動いています。招いています。「いくら日本のお話だからって、こりゃないよー。なんかカニ道楽みたいだよー」と思いながら劇場に入ると、今回は客層がけっこう落ち着いた大人な感じ。「おっ今回はオーソドックスなオペラが見られるのかな」とちょっと期待しました。ところが…。

とんでもなかったです!魔笛以上にとんでもなかったです!

まず、蝶々夫人の家が、現代のワンルーム安アパート(公団住宅のような殺風景な感じ)で、幕が上がるとそこを萌え萌えメイド服姿の女の子が雑巾がけしています。

屋上には、劇場前にあったのと同じ巨大招き猫とピンクの大仏が。部屋のインテリアは、どピンク&ハートで統一されています。

ピンカートンさんは、迷彩服に身を包んだアメリカンヤンキーで、蝶々夫人は胸に松浦亜弥ばりのでっかいハートがついた、どピンクのふりふりワンピースで登場します。蝶々夫人の友達は、それこそ日本の病んだ若者ファッションの見本市のような感じで、着ぐるみ、ゴスロリ、ヴィジュアル系などなど、アブノーマルなら何でもござれという感じで…。結婚式にこんな格好で来るかよっ。(でも、寄り添う2人をいっせいに写メする様子は、あながち間違いでもない、と、ちょっと笑えました。)

巨大スクリーンには、東京のスクランブル交差点にたたずむ金髪ゴスロリ少女や「アコム」や「アイフル」の並ぶネオン街が繰り返し映し出されています。なんでこんな、日本のおかしなところばっかり…(泣)。幸い、日本人の学生さんと席が隣り合わせたので、休憩中に「こりゃちょっとひどいよねー」と言い合うことができました。そうでなければ、一人で悶々として帰ることになったでしょう。

魔笛はファンタジーだからよかったのですが、蝶々夫人はあの時代背景があってこそ、趣のある物語なので、現代版にする事自体に無理があると思います。今回のは、どうみても、米軍基地の外人相手に援助交際する世間知らずの女の子というふうにしか見えませんでした…。とにかくビジュアルが美しくない。途中から目を伏せて音楽だけ聞いていたいと思いました。

気になるまわりのドイツ人の反応はというと、これがまあ、大絶賛なのです!音楽と歌が良かったからですが、それにしてもこの演出に「ブラボー!」と言えるタキシードやカクテルドレスの紳士淑女たち…理解できません。芸術性ってなんだろーなーと思いました。次はまともなのを見ようっと。

P1040385 巨大招き猫








P1040400_1 パンフレットです。








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しもたっ!

昨日は3月25日。ベロニカといっしょにミュンヘン子ども劇場へ「ジム・ボタン〜」を見に行く日でした。3時開演なので、「2時に部屋に誘いに行くねー」と約束してました。

1時半すぎから昼ご飯の準備をして、1時半ごろそろそろ食べようかなーと思っていると、ベロニカが「チエどうしたの?」とやってきました。「どうしたのって、ご飯つくってんのよ」と言うと、「そろそろ出発しないと」とのこと。劇場まで歩いて20分なので、2時半に出たら十分間に合うのに、ベロニカは何を言ってるのでしょう。「30分前に出たら間に合うよ」と言うと「うん、だからもう出ないと」「え?」いくら話しても全く話が噛み合わず、私が「???」という顔をしていると、ベロニカが私の時計を見てひとこと。

「チエ、今日からサマータイムだよ」

しもたっ!!わすれてたーーー!なんとまあ、ベタなミスを……。

ヨーロッパでは3月25日からサマータイムが始まるので、時計を1時間進めないといけないのです。知ってたのに…知ってたのに…ああ…。

というわけで、時はすでに2時半。ハラ減り状態で大急ぎで出発したちえぞうでした。

でもベロニカのおかげで芝居を見逃さずにすみました。ありがとう…。

そんなわけで、日本の皆様、これからは時差が7時間になります。

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Origamiは国境をこえる

ある晩、同じ寮に住むベロニカから、相談をうけました。「チエ、折り紙でリボンとお花って、作れる?」ベロニカはメイクアップアーティストの専門学校に通っていて、2月中私と同じ部屋で暮らしていたドイツ人の女の子です。「もうすぐ最終実技試験があって、その課題で友達が新聞紙で作ったリボンと花を使いたいと言っているんだけど、折り紙でできないかなー?」というのです。

私が一人部屋に移ったとき、お世話になったお礼に、折り鶴をプレゼントしたのですが、そのことを覚えていてくれたのです。やったことには、リアクションが返ってくるものですねー。

なにしろプロを目指す方から頼られてるわけですから、うれしくって、二つ返事で「できるよできるよ!」と言ったものの、折り紙の本はちっちゃいの一冊しか持ってきていないので、ネットで必死で調べました。お花はいろいろあるけど、リボンってなかなかないんですねーこれが。画面をにらみながら何種類かサンプルを作って、ベロニカに選んでもらい、昨日の午後、2人で私の部屋で制作作業をしました。

ベロニカが持ってきたチョコをつまみながら、新聞紙と格闘すること2時間、なんとかかんとか仕上がりました。新聞紙って、裏表の区別がつかないし、折り目が見えにくいから、なかなかおりづらく、しかもドイツ語で折り紙を教えるというのが初めてだったので「『ここに合わせて折る』とかってどう言うんだー?」などと焦りもって、でもなんとか乗り切りました。花はかなり難しかったのですが、ベロニカは優秀な生徒で、パニクることなく作り上げました。ドイツでも「Origami」は結構浸透してるみたいで、ベロニカも「お父さんから教えてもらった」と、船を折ってました。

火曜日撮影だそうです。うまくいきますように!

ちなみに、私の作ったサンプルのお花を寮母のシスター・テレサ(私の寮は修道院が運営しています)が見て大感激し「作り方を教えてちょうだい!」と強くお願いされました。話には聞いていたけれど、やっぱりニッポンのOrigamiはすごいですね。人との距離をぐんと縮めてくれます。ありがたや…。

P1040542 ベロニカのために作ったサンプルたち。








P1040546 巨大リボン(結局こればボツになってしまいましたが…)








P1040551 晩ご飯は焼きソーセージでした!同じく寮に住むズザンネが、ベロニカと私にごちそうしてくれました、本格的なグリルまで持ち出して焼いてくれました!うんまーい♪

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冬がきた!

日本はもうすっかり暖かいようですが、こっちはここ一週間、毎日雪が降ってます。

朝目覚めると外は真っ白です。といっても、降っているのは朝のうちまでで、午後になるともうすっかり溶けているので、生活には全然支障ありません。逆に、けっこう美しいので、毎朝カーテンを開けるのが楽しみなくらいです。

今年のドイツは暖冬ですが、例年の雪はこんな生ぬるいもんではないので、ドイツ人たちは「こんなの雪でもなんでもねーや」みたいな顔をしています。同じ寮に住むクリスティーネに「雪きれいだねー」と言うと、「いや、いつもはもっと柔らかくてふんわりした雪が降る。この雪はかたくてねばっこいので美しくない」と解説してくれました。

とはいえ、こっちに来た頃に比べると、ぐんと気温が下がっているので、いい加減寒さがつらくなってきました。春が待ち遠しいです。P1040554_1 P1040503

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1.Muenchner Buecherschau junior その三

素敵な絵本に出会いました。「Das kleine Krokodil und grosse Liebe(ちっちゃなワニとおおきな愛)」といいます。ダニエラ・クロート(Daniela Kulot)という方の作品で、1.Münchner Bücherschau juniorの会場でふと手にとって、いっぺんに好きになってしまいました。

小さなワニ君が、でっかいキリンの女の子に恋をしてしまい、二人で暮らす事になるのですが、2人の身長差は2m43㎝。テーブルの高さや階段の段差、トイレのサイズまで、なにもかもキリンサイズとワニサイズでは違いすぎて、どちらの家に行ってもうまくいきません。だけど二人は愛し合っているのです。いっしょに住まなければなりません。そこで2人は自分たちだけの特別な家を作り出して…。とても分かりやすいドイツ語で書かれているので、私でも、チョチョっと辞書をひくだけで、全文読めてしまいました。

(家に帰って調べると、日本でも「にいるぶっくす」から既に出版されていました。邦題は「ちいさなワニのおおきなこい」です)

このワニ君は、今回の1.Münchner Bücherschau juniorのイメージキャラクターとして、チラシやポスターに登場しています。なのでもちろん、朗読会もあるわけで、行ってまいりました。サイン本がほしくって!

会場は、幼稚園〜小学校低学年くらいのお子さまばっかり。その中に、毎度ながら違和感を振りまきながら、ちっちゃな東洋女も座りました。

まず、ダニエラ・クロートさんが大きな紙に「ワニ君はどんな服を着てるかなー?」などと子どもたちに尋ねながら2人の絵を描きます。子どもたちはびっくりするくらいよく知っていて「キリンさんの靴にはヒールがある」と鋭い指示を出したりします。あらためて、このお話の人気ぶりを感じました。

その後、絵本の朗読(スライドで絵を見せながら。)、質問コーナー、サイン会へと移り、イベントは終了しました。私は会場で買った本にサインをもらい、ツーショット写真まで撮らせていただき、大満足でした。

素敵な本に出会うと、本当にうれしい気持ちになります。しかも、外国で、言葉の壁もあり、選択肢の少ない中で、「これは!」と思える本に出会えるというのは、とてもラッキーだと思うのです。そういうわけで、今回のこの出会いはほんとに嬉しくて、小躍りしながら帰ったちえぞうなのでした。

P1040244 これがその本。私がドイツで初めて買った絵本です。







P1040352 原画展もやってました。








P1040336 始まる前の会場のようす。








P1040338 お絵描き中。








P1040340 朗読中。








P1040341 サインをするダニエラ・クロートさん








P1040553 もらったサイン!

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1.Muenchner Buecherschau junior その二

ドイツの作家には大事な仕事が2つあります。ひとつはもちろん、本を書くこと、もうひとつは、自分の本を朗読して、キャンペーンすることです。ドイツの小学校や図書館などでは、昔から定番イベントとして「作家の朗読会」というのが行われているようです。ミヒャエル・エンデなんかはもともと役者志望だったからお手の物だったと思いますが、引きこもり型の作家さんは大変だろうなーと思います。

さて、1.Münchner Bücherschau juniorでも、作家の朗読会が毎日催されていました。私もせっかくなので、前々から話に聞く「朗読会」とやらを生で見てみたいものだ、とパンフレットを見たところ、今をときめく作家さんが今をときめく作品を読むわけなので、知らない名前ばっかりです。しかし勇気を出して、かろうじて名前を知っている「カイ・マイヤー Kai Meyer」さんの朗読会に行くことにしました。

カイ・マイヤーさんは「ドイツのスティーブン・キング」と称されるほどのファンタジーのベストセラー作家です。(日本でも何冊か翻訳されているのですが、残念ながら読んでおりません)チケットは7ユーロ(1000円くらい)。前売りもしていたのですが、なんとなーく入れたらいいなー、というノリで当日会場に行ったら、さすがベストセラー作家、売り切れておりました。「あら残念…」と去ろうとすると、受付の人が「ちょっとちょっと!」と呼び止めます。なんと、私の直後に「連れが来れなくなったのでチケットを払い戻せないかしら」と言ってきた人がいたのです。まあラッキー!直接そのおばさんからチケットを買い、ほくほくと会場に入りました。

カイ・マイヤーさんは、恐い感じの人かと思っていたら、わりと内気そうな、人の良さそうな方でした。新作「Lanze und Licht(槍と光)」を、とつとつと読まれました。私はそのお話もしらなけりゃドイツ語もよく分からないので、頭から「チンプンカンプン」というフキダシが出てる感じでぽつねんと座っていたのですが、朗読会の生の空気を感じられたことと、ドイツ語の心地よい響きに、けっこう満足しました。

朗読が終わると「質問コーナー」が始まりました。お客さんは小中学生が中心で、出た質問は「自分の書いた中で一番好きな本はどれですか?」「どうやったら作家になれますか?」「どれくらいお金を稼いでますか?」など…こういう時に出る質問は万国共通です(笑)。

最後にサイン会があり、朗読会は終了しました。

P1040199 朗読するカイ・マイヤーさん







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サインするカイ・マイヤーさん





P1040216 会場の様子






P1040215 いすも面白かったです。組み立て式で、ボール紙でできてます。しっかりしてたし、けっこう便利そう。

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1.Muenchner Buecherschau junior その一

今、ミュンヘンで最もアツいイベントといえば何でしょう? それはまぎれもなく「1.Münchner Bücherschau junior(第一回 ミュンヘンブックショー ジュニア)」です!…と思っているのは、私だけかもしれませんが、とにかく今ミュンヘンではとっても素敵な子どもの本のイベントが開かれているのです。(…と、これをアップしている頃にはもう終わってしまってるのですが…ごめんなさい)

このイベントは、毎年秋にミュンヘンで開催されるブックショー(企業向けのメッセではなく、一般読者のための見本市)の「子ども版」です。大人向けのブックショーは今年で48回目なのですが、子どもの為だけに、というのは、今回が初の試みだそうです。日程は3月10日から18日、場所はミュンヘンのド真ん中もド真ん中、市庁舎の中にあるギャラリーで毎日9時から20時まで、入り放題の居つき放題です。

こんなのが、私がミュンヘンにいるたった2ヶ月の間に開催されるなんて、なんてラッキー!ハッピー!

…というわけで、初日からハリキって行って参りました。名目は「子どもとその親のためだけのブックショー」となっていますが、そんなの関係ござんせん!子どもでも親でもないのに、何べんも通ったので、今回から3回に分けて、レポートしようと思います。まずは会場の様子から…。

P1040360 入り口の看板です。

P1040193 会場内。出版社ごとに棚が分かれています。表紙が見えるように本が並べてあって、子どもが自由に手に取って選べるようになっています。気に入った本をメモできるように、メモ用紙と鉛筆も用意してあります。

P1040197 展示の仕方もいろいろ。

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P1040243 本棚の間に入って読むこともできます!私も入ってみたのですが、あまりに快適で、寝そうになりました。

P1040222 ドイツには「Hörbuch (聞く本)」というラジオドラマのようなCDがいっぱいあって、有名な本はたいがいCD化されています。これはそのHörbuchコーナー。

P1040223 体験コーナーもあります。これは製本体験のコーナーで、このおじちゃんはきっと製本のマイスターです。マイスターの雰囲気がにじみ出てます。

P1040226 これはきっと見本です。

P1040225 みんな切って貼って奮闘中。

P1040229 これは編集体験コーナー。

P1040233 原画展もやってます。

P1040241 みんな夢中です。

P1040236 

P1040245 酒井駒子さんの「ぼく、おかあさんのこと…」がありました!

P1040433 ちえぞうお馴じみ指遊び絵本発見。(かつて私もこんな企画をいっぱい考えたのです…)

P1040437 こういうのは定番ですが…、

P1040438 

P1040434 これは思いつかなかった!

P1040435 

P1040436 なんだこりゃー。

P1040355 「MANGA」の描き方の本。

P1040357 空手の本

P1040348 数独、流行ってます。

P1040448 あやとりの本もありました。

P1040440 私の一番のお気に入り。ジェームス・クリュスの復刻版シリーズです。

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観劇レポート その3「小さい魔女」

私が住んでいる寮から歩いて行ける距離に「ミュンヘン子ども劇場 Münchner Theater für Kinder」がありまして、毎日のように子ども向けのお芝居が上演されています。内容は、有名な児童文学やグリム童話、ヤーノッシュのお話など、ドイツでは「誰もが知ってる古き良きお話」ばかりなのだと思います。チケットは1000円弱なので、これはジャンジャン見に行こう! というわけで、手始めに先週の日曜日「小さい魔女 Die kleine Hexe」を見てきました。

「小さい魔女」は「おおどろぼうホッツェンプロッツ」で有名なオトフリート・プロイスラーの幼年童話で、落ちこぼれ魔女がお局魔女たちをやっつける痛快物語です。大好きなお話なので、ストーリーはだいたい覚えていたのですが、念のため国際児童文学館で邦訳本を借りて、予習してから挑みました。

会場は、ジム・ボタンの時にも増して子どもだらけ!だいぶ後ろの席に座っていたのですがみんなちっちゃいので、まあ見晴らしの良いこと。親子連れや、じいちゃん孫連れもいましたが、子供会だか学童保育だかの団体さんがけっこう目立ちました。

主人公の「小さい魔女」は小さいといっても127才なので、原作では見た目がばあちゃんなのですが、お芝居では「元気な姉ちゃん」的なキャラクターになっていました。でもとってもチャーミングな役者さんで、子どもたちはいっぺんに彼女を好きになったようです。年寄りの魔女たちに「おまえは悪い魔女だ」と言われて小さい魔女が落ち込むシーンでは、たまらず舞台に駆け寄って慰める子もいるほどでした。会場中の子どもたちが「悪い魔女なんかじゃないよ!元気だして!」と一生懸命呼びかける姿には、「ええ奴らや〜」と、ちょっとジーンときてしまいました。

こぢんまりした劇場で、入場料も安いので、どんなもんかしらと思っていましたが、予想以上にクオリティーが高く大満足。来週は「ホッツェンプロッツ」と「ジム・ボタン」を見に行きます!

P1040462 これが原作本です。

P1040314 劇場の入り口。

P1040295 ポスター。1ユーロで売ってます。

P1040311 劇場内です。

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P1040304 休憩時間には3つくらいの団体が劇場の2階でお誕生パーティーをしていました。「誕生日プラン」みたいなのを劇場が用意してるようです。でっかいケーキに驚きました。

P1040307_1 二階席への階段。ポスターや舞台写真がいっぱい。

P1040305_1 よろいもあったり…なんとも楽しい雰囲気です。

P1040642 舞台写真。昔のものです。

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出動!ドイツの消防車

先週水曜(魔笛を見た日)の朝、食堂で朝ご飯を食べていると、窓の外を見ていた女の子が「煙があがってる!」と騒ぎだしました。なんだなんだと表へ出ると、通りには消防車がズラリ。なんと向かいの家が火事になっていたのです!幸い、ちょっとしたボヤだったらしく、現場はわりと和やかな雰囲気で、それでも、はしご車やらポンプ車やら警察やら、オールキャスト総出演だったので、消防車好きの私はとテンションが上がりまくり、いっぱい写真を撮ってしまいました。ドイツの消防車、どうぞお楽しみください。

P1040106_1 現場の様子。


P1040136 消防車ズラリ。


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んーかっこいい!



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P1040131 働く人々

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P1040120 消火栓です。



P1040123 はしごが伸びました。かっこいい!(火事現場の写真を上から撮っていたようです)





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P1040127 消防士さんたち。






P1040129 女性もいました。






P1040128 ちょっと恐ろしげ

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観劇レポート その2「ジム・ボタンの機関車大旅行」

先週の金曜日は私にとって待ちに待った大切な日でした。ミヒャエル・エンデの「ジム・ボタンの機関車大旅行(Jim Knopf und Lukas der Lokomotivführer)」のミュージカルに行く日だったのです。

ルームメイトのベロニカもこのお話が大好きで、しかも芝居好きなので、「一緒に行くよ!」と言ってくれて、二人分のチケットを先日劇場に取りに行ったのでした。ところが火曜日にベロニカから悲しいお知らせが…。「メイクのバイトが入ってしまって行けなくなっちゃった〜。かわりにクリスティーネが行ってくれるって。ほんとにごめんね!」彼女はまだ学生ながら雑誌撮影のメイクさんとして抜擢されたのです。それはすごい!でも、私ショック!

なぜなら代打のクリスティーネはいかにも「職人」風のお堅い感じの方なので、ベロニカのように「ジッム・ボタン〜♪いえーい!」みたいなノリで話せる仲にはなっていないし、チケットを押しつけられたのならさらに不機嫌なはず。どうしよう〜何しゃべろう〜、といろいろ悩み、前日に思い切って「あまり興味ないんじゃなあい?」と聞いてみたところ、「いんや。私はジム・ボタンが大好きだ。人形劇もずっと見ていたんだ。行きたいと思っていたんだ!」とのこと。心底ほっとしました。

さて、金曜日の午後三時、中央駅にほど近いDeutsches Theaterにたどり着くと、そこはもう、子ども子どもで溢れかえっていました。このミュージカルは、エンデ生誕70周年を記念して1999年に作られたもので、これまで何度もドイツ各地で再演されてきたようです。

さて、客席で開演を待っていると「親愛なる子どもたち、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさん、ようこそいらっしゃいました!機関車旅行が始まりますよ、お乗り遅れのないように!」とアナウンスが流れます。(我々はどれにも当てはまりませんが…)まず最初に超芸達者な語り手が一人出てきて、素晴らしいトークで会場をあたためます。そして宝箱から一冊の本を取り出し「この本を知ってるかい?」客席の子どもたちは「ヤー!ジム・ボタンだ!」そして語り手が本の表紙を開いた途端、音楽が鳴りだして…物語が始まります。もう楽しいのなんのって!隣で職人クリスティーネも大はしゃぎです。

「ジム・ボタン〜」は人形劇として長い間テレビ放映されていて、そのテーマ曲はドイツ人なら誰でも知ってるというほど有名なようです。日本でいう「ひょっこりひょうたん島」みたいなものでしょうか。そのテーマ曲を含めオリジナル曲満載で、ミュージカルはウキウキと進行していきます。

各場面の合間合間に、最初に出てきた語り手が、王様役になったり中国の役人になったりして登場し、絶妙なトークでお客いじりをします。その際必ず誰か舞台に上げられ、他の観客も何か言ったり体を動かしたりして物語に参加させられ、飽きることがありません。物語本編はわりとノーマルな作りだったので、この芝居はこの役者で成り立ってるな〜と思い、パンフレットを見ると、なんと語り手Cristian Berg はこのミュージカルの脚本家でありプロデューサーでした…。恐るべきマルチドイツ人!この人めっちゃ歌って踊ってたよー?

とはいえ、全体的にファミリー向けの舞台によくあるパターンかなあと思っていたら、クリスティーネが「大人向けにも笑えるネタがいっぱい入れてある。素晴らしい!」と教えてくれました。ドイツ語力不足で、その面白さが理解できないのがとても残念でした。

舞台が終わり、やれやれ帰ろうかと思っていると、そこからまた新たなイベントが! サイン会です。ロビーに役者が待機していて、そこへ子どもたちが「サインサインサイン!」と怒濤のように押し寄せるのです。あまりの混雑に圧倒され、「いや、私大人やし、あまりミーハーぶるのも…」などと思っていると、なんと職人クリスティーネが年の差をものともせず突き進んでいきます。そして見事、私の分もサインを勝ち取ってくれました。ありがとうクリスティーネ! 意外とミーハーなのね!

そして二人で「ジッム・ボッタン〜♪いえーい!」とノリノリで家路につきました。

P1040334 見事サインを勝ち取ったパンフレットと、ノリで買ったCD。作曲を担当したKonstantin Weckerという人も有名な方らしいです。大人向けにもいい曲をいっぱい書いているそうです。(クリスティーネ情報)

P1040186 舞台はこういう書割りで、わりとシンプル。

P1040190 王様にガウンをかけられてるかわいそうな機関車エマ。

P1040191 劇場はこんな感じです。

P1040185 劇場の外にあったポスター。左から2番目が脚本家Kristian Bergです。彼は児童文学も書いてるようです。

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観劇レポート その1「魔笛」

先週の水曜日、オペラ「魔笛(Die Zauberflöte)」を見てきました!安いチケットだったので、なんと「五階席」でしたが、会場となった「ゲルトナープラッツ州立劇場」はわりとコンパクトな劇場だったので、オペラグラスなしでも十分楽しめました。それでもミュンヘンで二番目に大きい劇場だけあって、内装のゴージャスなこと!二日前にふらっとチケットをとった小娘が来ちゃっていいものかしら〜と思うほど、セレブな雰囲気でした。

さて、注目の内容ですが、歌もオーケストラも、さすが本場!と思わせる素晴らしさでした。ただ…演出が…あ〜〜まりにも新しくって!

タミーノ王子はスーツにネクタイ姿で客席から登場し、パパゲーノはちょい悪オヤジ風で、三人の少年はキックボードに乗って走り回り、タキシード姿でボックス席に座っている客がいきなり歌いだした!と思ったらそれがザラストロでした。

王子が歌っている後ろで劇場の掃除のおばさんがずっとモップがけをしていて、「シュールだな〜」と思ってたら、それがパパゲーナでした。

「劇場空間にできるだけ溶け込ませたい」という演出方針なのだと思うのですが、あまりにもサプライズが多くって!

中幕のバトンが途中まで降りてきて幕が三角形に変形し、夜の女王のスカートになったのには度肝を抜かれました。女王がバトン越しに顔をのぞかせているっ。

しかも、クライマックスでまた中幕のバトンが降りてきて、スタッフ風の人が幕をバトンから外し、それを舞台一面に広げて役者がその幕を踏んづけながら演技するという、なんとまあトリッキーなラストシーン!ゴージャスな劇場に見合ったゴージャスな中幕なのにっ。踏んでいるっ。踏んでいるっ!

降りてきたバトンに一斉に駆け寄って一列で作業する様子は学生劇団時代の「仕込み」そっくりで、妙な懐かしさを覚えました…。

なにはともあれ、面白かったです。ご高齢のお客さんは結構おかんむりでしたけど…。

P1040149_1 ゲルトナープラッツ州立劇場。

P1040154_1 お茶してくつろげるロビー。素敵な雰囲気です。

P1040164_1 五階席からの眺め。オーケストラピットもよく見えて、けっこう楽しい。

P1040168_1 演目が親しみやすいだけあって、子どもや10代の若者、日本人グループのお客さんがたくさんいました。

P1040162_1 王様席ですよ〜。高いんだろうなー。

P1040160 このボックス席からザラストロが登場しました。

P1040178_1 パパゲーノとパパゲーナ。最後は二人で抱き合ってゴロゴロ転がりながら「パパパ♪」と歌ってました。プロの歌手はどんな体勢ででも完璧に歌えるのですねー。

P1040171 タミーノ王子とパミーナ王女。(王子は修行後なのでラフな格好に変わっています)お尻にひいてるのが中幕です。

P1040176 宙吊りの夜の女王。この体勢であのアリアを歌うのだから、よほどの腹筋の持ち主でしょう…。

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はじめの第いっも!

「いもいも日記」と言いながら、いもの事をあまり書いていないので、今日はドイツで初めて出会ったジャガイモ料理のことをお話ししましょう。

ドイツに来て最初の週、ルームメイトのベロニカ(メイクアップアーティストを目指して勉強中のとてもキュートな女の子です)に「私、ジャガイモがめっちゃ好きなのよね〜。だからドイツに来たのよね〜」と漏らしたところ、「じゃあ週末にジャガイモ料理を作ってあげよう!」と素晴らしい提案が!もう、週末が待ち遠しいのなんのって!

さて、やってきました金曜日。向かいの部屋に住むクリスティーネ(彼女はなんと製本職人のマイスターを目指して勉強中!とてもかっこいいお姉さんです。年下ですが…)も加わって、お料理開始。ジャガイモを皮ごとゆで、その間にラディッシュを葉っぱごと刻み、「クヴァルク Quark」というどろんとした軟らかいチーズソース(辞書をひくと「カッテージチーズ」となってました)の中に混ぜ入れます。ゆであがったジャガイモの皮をむき、軽くほぐして、そこにこのソースをかけるだけ。なんと簡単!そしてまあ、なんとうまいことっ!! ジャガイモのほくほく感と、チーズの酸味と、ラディッシュのポリポリとした歯ごたえが素晴らしいハーモニーを奏でておりました…。はあ〜〜幸せ〜。素晴らしき初いも体験でした。

(二人にご馳走してもらったので、お礼に昨日ミニ手巻き寿司パーティーを催しました。そしたらまた今週末イモ料理をご馳走してくれるということに。素晴らしきかな友情♪)

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P1040330 ラディッシュを刻むクリスティーネ。

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ミュンヘン市立博物館

先週の日曜日、ドイツ好きの作家さんに勧めてもらった「ミュンヘン市立博物館 Munchner Stadtmuseum」に行ってきました。ドイツでは日曜日には博物館や美術館の入館料がタダ、もしくは激安になるのです!という訳で、行って参りました。無料でした〜♪

ミュンヘン市立博物館には、写真博物館、楽器博物館、ミュンヘンの歴史資料館などなど、いろんな専門分野の博物館がフロアごとに入っているのですが、見所はなんと言っても4階の「人形劇博物館」。 ドイツやヨーロッパ各地の人形劇場で活躍した人形たちや人形劇の舞台などが、いっぱい展示してありました。日本の文楽人形も一体ありましたよ。

昔の人形劇のビデオも上映されていて、子どもたちが足を止めて楽しんでいたのですが、それ以上に50〜60代のおじさんたちが瞳をキラキラさせて大喜びで見ていたのが面白かったです。

ドイツの人形劇には、とんがり帽子の「カスパー kasperl」という道化役が欠かせないのですが(有名な児童文学「おおどろぼうホッツェンプロッツ」もカスパーたちの物語です)、そのカスパーの生みの親?(育ての親かな?)である「ポッツィー伯爵」という人の生誕200年展もやっていました。

ポッツィーさんという人は超マルチな人で、法律の専門家でありながら作曲はするし、小説や人形劇の戯曲は書くし、イラストも描くし、しかもバイエルン王家と親しい貴族のお家柄。(こりゃ無敵ですね!)この人のおかげでミュンヘンの人形劇場は見事な発展をとげたようです。

さて、ひと通り人形劇のフロアを見終わって、改めて辞書をひきひきパンフレットを読んでみると、なにやら今日、博物館内でファミリーコンサートがあるらしい、しかも無料♪そしてあと10分くらいで始まる!ということが解読でき、近くに座っていた学芸員のおじさんに「これどこでやるのん?」と聞いてみると、「一つ上の楽器博物館だ。こっちが近道だ」と、階段へ案内してくれました。

行ってみると会場は満員で、部屋の外まで人があふれかえっておりました。でもラッキーなことに、席が一つ空いていたので、ポコンと座らせていただきました。

演目はサンサーンスの「動物の謝肉祭」。室内楽編成でしたが、思いもかけず本場の音楽が聴けて感激でした。曲と曲の間に語りが入るのですが、指揮者が語り手も兼ねているので、あっち向いたりこっち向いたり、とても忙しそう。でもこの指揮者、七色の声を使い分ける超芸達者なおじさんで、途中からアクシデントでマイクが入らなくなっても地声でノリノリに演じてらっしゃいました。ドイツの文化人はマルチです〜。ブラボー!

無料で一日存分に楽しめて、大満足な日曜日でした。

P1040048 ミュンヘン市立博物館です。昔は武器庫だったそうです。

P1040075 中庭は市民の憩いの場。鬼ごっこしてる子どもたちもいました。

P1040050 人形劇博物館のポスター。

P1040059 入り口横の看板。ちょっと恐ろしげ。

P1040058 特別展のポスターです。右の写真がポッツィー伯爵。

P1040329 これがカスパー君です。よっぱらいのおっさんじゃないよー。

P1040055 コンサート会場はこんな感じ。

P1040057 ピアノは日本人女性でした。素敵でした♪

P1040061 ミュージアムショップはなぜかとてもエキゾチック

P1040066 博物館内には小さな映画館もあり、5月あたまくらいまで成瀬巳喜男監督特集をしています。

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点子ちゃんとアントン

先週の金曜日、子ども映画館で「Punktchen und Anton」という映画を見てきました。ドイツの児童文学作家でワイマール時代を代表する文化人でもあるエーリッヒ・ケストナーが書いたお話で、日本では「点子ちゃんとアントン」という題で紹介されています。(Punktは「点」という意味で、chenというのは「ちゃん」みたいなものなので、合わせると「おちびちゃん」みたいなニュアンスになるのですが、「点子ちゃん」とは思いきった訳し方です。子どもの頃タイトルだけ見てテストの話だと思ってました…)

「知ってるお話だし、ぜひ行ってみよう!」という訳で、情報誌の片隅に載っていた住所だけを頼りに一人でどんぶら出かけました。迷って歩いて迷って歩いて、やっとその住所にたどり着いたものの、そこにあるのはどう見ても体育館か町内会館。しかも建物がいりくんでいて、どこから入っていいのやら…。そばで自転車に乗ろうとしていた男の子に「子ども映画館はどこか知ってる?」と尋ねると、「そこそこっ、その奥にあるよ!今日は『点子ちゃんとアントン』の日だよ!その奥、その奥!」と、とてもはりきって教えてくれました。なんだか嬉しい気持ちで受付に行くと、そこのお姉さんも顔を見るなり「点子ちゃんとアントンですね?今始まったところですよ、どうぞどうぞ!」と案内してくれます。慌てて「チケット代は…」と聞くと、「あっ、3ユーロです」とのこと。日本円で500円弱。安い!学生劇団並みの料金です。

入ってみると、そこは町内の人が使う運動施設や文化施設を一つにまとめたような建物で、小さいけれど、わりとちゃんとした映画館が入っていました。ただ、地域の子ども会が見に来るようなローカルな雰囲気に、謎のアジア人女性が一人混じっているというのが、我ながらちょっと面白かったです。

映画はほんとに素晴らしくって、DVDが欲しいなと思うほどでした。1998年に公開されたものなので、舞台は現代に置き換わっているのですが、無理なく脚色されていて、笑って泣けて、大満足でした。点子ちゃん役の女の子がバツグンに素敵でした。(セリフは10%くらいしか理解できませんでしたが…)

再来週に同じ場所で「長靴下のピッピ」をやるので、また謎のアジア人客として子どもに混じってこようと思います。

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子ども映画館の入り口。とても映画館があるようには見えません。

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映画のポスターはこれだけ。子どもたちが色塗りした感じです。

P1040143 追加です。昨日ミュンヘンの国際児童文学館で借りてきたPunktchen und Antonの原作本です。新しい版の物なので表紙が映画の写真になってます。主演はこんなお二人でした。

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今日のご飯

私が住んでいるのは学生寮で、土日はご飯が出ないので自分で調達しなくてはなりません。今日はお昼にご飯を炊いてみました。日本から電子レンジ用炊飯器を持って来たのですが、先週2回挑戦してどちらも大失敗…。そして今日、見事にリベンジを果たしました。

P1040021 おめでとう私!おいしかった!

P1030981 使ったお米はこれです。ミルクライス用のお米。

そして、晩ご飯はドイツ風にということで…、

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ジャ〜ン!ミュンヘン名物の白ソーセージ(ヴァイスヴルスト)とじゃがいもサラダです!両方ともスーパーで買った出来合いのものですが…。

P1040007 本当のヴァイスヴルストは朝一番に作ったものを午前中に食べるという足の早いソーセージなので、これは本来のものではないと思うのですが、これも結構おいしかったですよ。

P1040006 じゃがいもサラダ!おいもの形がちゃんと残っていて素晴らしい一品。キュウリとタマネギのきざんだのも入っていて、味はちょっとすっぱめのマヨネーズソースです。うまい〜♪

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ドイツのスーパーで見つけた日本の物

今日は夕方から近所のスーパーにお買い物に行ってきました。ドイツでは日曜日はどのお店も完全閉店なので、土曜日は買いだめをする日なのです。近所にあるスーパー「TENGELMANN」は品揃えが豊富で、見て回るだけでも楽しいところです。そしてサプライズもいっぱい!たとえば…。

P1040010 ヤクルト発見!健康飲料として普通に売ってました。

P1040011 わあ!日本語だ!焼きそば、ドイツ人も好きなのかしら?

P1040008_1 ネット入りのおミカン。産地はスペインでしたが、なんだか日本的な見た目です。

P1040009 おお、これこそニッポン産!…ではありません(笑)

P1030020 「TENGELMANN」のお買い物袋。かわいいです。ドイツではカエルとカメは環境保護の象徴らしく、黒文字で「環境を守ろうよ!」と書いてあります。

P1040014 こんなお店です。

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ドイツの信号は…

P1030086 ちょっとマッチョです。

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P1030089 自転車用信号もあります。ちっちゃくてかわいい。

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たどり着いたのはイカれた街

私がミュンヘンに着いて2日後の火曜日はミュンヘン中がおかしくなる日でした。

まず語学学校に行くと先生がでっかい真っ赤な羽根だらけの頭をしていて、普通にそのまま授業して帰りました。事務所に行くと美しい魔女がデスクワークをしてるし、街へ出ると、それはもう至る所に姫やピエロや海賊が…。

これは「ファッシング Fasching」(謝肉祭)というキリスト教の断食前のお祭りなのですが、どう見ても宗教的な行事に見えません。とりあえず派手な姿に仮装して酒を飲んで紙吹雪をばらまいてバカ騒ぎする…それがミュンヘンのファッシングでした。

びっくりするのがその衣装のクオリティーの高さとテーマ性のなさと、老いも若きも関係なし、ということです。ものすごい派手な格好をしたばーちゃん達が、道ばたでラジカセ片手に踊りまくっていたり、着ぐるみを着た父ちゃんがインディアン姿の息子を肩車していたり…。

「これ、みんな自分で作るのん?」と思うほど皆さん凝った衣装を着てるのですが、私が一番気に入ったのは、おでこに釘が一本ささっているおじさんでした。(写真が撮れなくてとても残念…)

そんな人たちにもみくちゃにされながらミュンヘンのメインストリートを歩いていると、浮かれた兄ちゃんが「ウェーイ!!」とか言いながら私の頭の上に紙吹雪をどっさりまいて行ったので、私も少し派手になりました…。クライマックスには広場で肩を組んで「ケ〜セラ〜セラ〜〜♪」と大合唱。

「ザ・バカ騒ぎ」という一日でした。

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ステージで踊る子どもたち

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それを撮るピエロ

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CATS!?

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バイキングが店に入って行く…

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ファッシング名物「クラップフェン Krapfen」というお菓子です。おいし〜!

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カラフルな紙吹雪で道はもうこんな状態

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こんな人たちもいて…

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出た!ドイツ版カミナリ様。

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私のお気に入り。トータルコーディネートが素晴らしい。

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ごあいさつ

ドイツに来て早くも10日経ち、徐々に生活のペースもつかめてきました。いもいも日記、遅ればせながら今日から始めさせていただきます。ずっと楽しみに待っていてくださった方、遅くなってしまってすいませんでした。ちっちゃな大阪娘がドイツの地でどう感じどう生きのびて行くのか、一年間どうぞ気軽に楽しんでくださいね。(写真は、ドイツに着いた日にルームメイトのベロニカからもらったお花です)

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