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観劇レポート その2「ジム・ボタンの機関車大旅行」

先週の金曜日は私にとって待ちに待った大切な日でした。ミヒャエル・エンデの「ジム・ボタンの機関車大旅行(Jim Knopf und Lukas der Lokomotivführer)」のミュージカルに行く日だったのです。

ルームメイトのベロニカもこのお話が大好きで、しかも芝居好きなので、「一緒に行くよ!」と言ってくれて、二人分のチケットを先日劇場に取りに行ったのでした。ところが火曜日にベロニカから悲しいお知らせが…。「メイクのバイトが入ってしまって行けなくなっちゃった〜。かわりにクリスティーネが行ってくれるって。ほんとにごめんね!」彼女はまだ学生ながら雑誌撮影のメイクさんとして抜擢されたのです。それはすごい!でも、私ショック!

なぜなら代打のクリスティーネはいかにも「職人」風のお堅い感じの方なので、ベロニカのように「ジッム・ボタン〜♪いえーい!」みたいなノリで話せる仲にはなっていないし、チケットを押しつけられたのならさらに不機嫌なはず。どうしよう〜何しゃべろう〜、といろいろ悩み、前日に思い切って「あまり興味ないんじゃなあい?」と聞いてみたところ、「いんや。私はジム・ボタンが大好きだ。人形劇もずっと見ていたんだ。行きたいと思っていたんだ!」とのこと。心底ほっとしました。

さて、金曜日の午後三時、中央駅にほど近いDeutsches Theaterにたどり着くと、そこはもう、子ども子どもで溢れかえっていました。このミュージカルは、エンデ生誕70周年を記念して1999年に作られたもので、これまで何度もドイツ各地で再演されてきたようです。

さて、客席で開演を待っていると「親愛なる子どもたち、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさん、ようこそいらっしゃいました!機関車旅行が始まりますよ、お乗り遅れのないように!」とアナウンスが流れます。(我々はどれにも当てはまりませんが…)まず最初に超芸達者な語り手が一人出てきて、素晴らしいトークで会場をあたためます。そして宝箱から一冊の本を取り出し「この本を知ってるかい?」客席の子どもたちは「ヤー!ジム・ボタンだ!」そして語り手が本の表紙を開いた途端、音楽が鳴りだして…物語が始まります。もう楽しいのなんのって!隣で職人クリスティーネも大はしゃぎです。

「ジム・ボタン〜」は人形劇として長い間テレビ放映されていて、そのテーマ曲はドイツ人なら誰でも知ってるというほど有名なようです。日本でいう「ひょっこりひょうたん島」みたいなものでしょうか。そのテーマ曲を含めオリジナル曲満載で、ミュージカルはウキウキと進行していきます。

各場面の合間合間に、最初に出てきた語り手が、王様役になったり中国の役人になったりして登場し、絶妙なトークでお客いじりをします。その際必ず誰か舞台に上げられ、他の観客も何か言ったり体を動かしたりして物語に参加させられ、飽きることがありません。物語本編はわりとノーマルな作りだったので、この芝居はこの役者で成り立ってるな〜と思い、パンフレットを見ると、なんと語り手Cristian Berg はこのミュージカルの脚本家でありプロデューサーでした…。恐るべきマルチドイツ人!この人めっちゃ歌って踊ってたよー?

とはいえ、全体的にファミリー向けの舞台によくあるパターンかなあと思っていたら、クリスティーネが「大人向けにも笑えるネタがいっぱい入れてある。素晴らしい!」と教えてくれました。ドイツ語力不足で、その面白さが理解できないのがとても残念でした。

舞台が終わり、やれやれ帰ろうかと思っていると、そこからまた新たなイベントが! サイン会です。ロビーに役者が待機していて、そこへ子どもたちが「サインサインサイン!」と怒濤のように押し寄せるのです。あまりの混雑に圧倒され、「いや、私大人やし、あまりミーハーぶるのも…」などと思っていると、なんと職人クリスティーネが年の差をものともせず突き進んでいきます。そして見事、私の分もサインを勝ち取ってくれました。ありがとうクリスティーネ! 意外とミーハーなのね!

そして二人で「ジッム・ボッタン〜♪いえーい!」とノリノリで家路につきました。

P1040334 見事サインを勝ち取ったパンフレットと、ノリで買ったCD。作曲を担当したKonstantin Weckerという人も有名な方らしいです。大人向けにもいい曲をいっぱい書いているそうです。(クリスティーネ情報)

P1040186 舞台はこういう書割りで、わりとシンプル。

P1040190 王様にガウンをかけられてるかわいそうな機関車エマ。

P1040191 劇場はこんな感じです。

P1040185 劇場の外にあったポスター。左から2番目が脚本家Kristian Bergです。彼は児童文学も書いてるようです。

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コメント

念願成就おめでとう〜ヽ(´▽`)ノ
きれいな劇場だね〜
クリスティーネと仲良くなれてよかったね♪

あ、EMSに「文香」を7個入れました。
干支の絵になってるから、未年のあなたに羊を、
他は仲良くなったお友達にあげて下さい。

文香は手紙を開いた時に香りがするように
手紙に忍ばせるためのちっちゃなお香です。
ふで箱に入れたりして楽しんで下さい。

>ちえぞうです。いろいろと、ほんとにありがとう!手紙に入れるお香は前から興味あったので、とても嬉しいです!今日は魔笛と同じ劇場に「蝶々夫人」を見に行こうと思います。どんなかな〜?

投稿: にーな | 2007年3月14日 (水) 16時13分

mixiから来ました。
素敵なレポートですね!
劇場の熱い雰囲気が伝わってきて最高です!
内容もとても興味深いというか、完成度高そうです
いつかきっと見に行きます!

>ちえぞうです。ありがとうございます!お芝居の内容のことは余り書きませんでしたが、会場の雰囲気がお伝えできたようで嬉しいです。来週また別の「ジム・ボタン〜」も見に行く予定なので、どんなだったかお伝えしますね。

投稿: M@K | 2007年3月15日 (木) 03時01分

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