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ミュンヘン国際児童文学館

ミュンヘンにいる間、私の生活の中心といえるほど通いつめていた国際児童文学館(Internationale Jugendbibliothek)について、今さらですが紹介したいと思います。

ミュンヘンの西のはずれ、パーシングからバスで10分ほどのところに国際児童文学館はあります。なんとブルーテンブルク城というお城の中にありまして、小川が流れ、池には白鳥が泳ぎ、中庭には花が咲きクロウタドリが跳ねまわる…夢のようなロケーションなのです。その昔バイエルン王家が狩りをするときに使っていたお城だそうです。ミュンヘンに来てすぐの頃はまだ冬景色でしたが、訪れるたびに春めいて美しくなっていくのが毎回楽しみでした。

「国際」というだけあって、ここには世界中の児童書とその研究の為の資料がそろっています。図書館は二種類あって、閲覧のみの「研究用図書館」と、子どもも利用できる「貸し出し図書館」です。

貸し出し図書館は、カードさえ作れば誰でも利用できて、一人10点まで、1ヶ月借りられて延長もできます。私も毎週大量に本やCDを借りました。

なにより嬉しいのは、世界中の本が置いてあるので日本語の児童文学もここで借りられるということです。邦訳されたドイツ児童文学もあるので、原書といっしょに借りてドイツ語の勉強をしたり、子ども劇場に行く前におさらいに読んだりすることができました。素晴らしい!(こんなに日本の児童書が充実しているのは、職員のGanzenmuller文子さんのご尽力のおかげなのです)

その他にも、ミヒャエル・エンデミュージアム、ケストナーの部屋、ビネッテ・シュレーダーキャビネット、ジェームス・クリュス塔といった作家の展示室や、特別展用のギャラリーもあり、とりあえずもうウハウハなのです。

図書館にはしょっちゅう行ってたのですが、ミュージアム系は予約が必要だったり入館料がいったりするので、ある程度まとまった時間を作ってまとめて見てしまおうと思い、ミュンヘン生活の終盤に学校が終わったあと大急ぎで行ったのですが、辞書を片手に見ているとやっぱり時間が足りず、エンデミュージアムだけは見れませんでした。

でも、普段は閉まっているケストナーやクリュスの展示室を、親切な初老の男性職員の方が丁寧に案内してくださって、とても充実したひとときでした。エンデミュージアムには夏に友達と一緒に行こうと思います。
大好きな大好きな国際児童文学館、しばらく来れなくなってしまうのが残念です。
HPはこちら。http://www.ijb.de

P1040782 湖にかかる橋をわたると…







P1040783 お城があります。ここが国際児童文学館です。






P1040369 中庭から見た風景







P1040370 貸し出し図書館や「ケストナーの部屋」がある棟






P1040371 中庭にはレストランもあります。地元の人がビール飲んでたり、いつもにぎわってます。





P1050023 池の白鳥が堰を越えられなくて困っていました…。






P1040412 犬はいいけどウンチはだめよ(笑)







P1040377 貸し出し図書館です。







P1040376 コンパクトですが落ち着いた雰囲気で、とても好きです。奥に見える部屋はクッションのある絵本の部屋。親子連れがよく絵本を読んでます。




P1040374 日本のコーナー。とっても充実してます。選書も素晴らしい!押さえるところは押さえてあるし、あまり有名でないけど私の好きな本もポコンと混じってたりして、んー、たまりません。ちゃんと分かってる人がいい仕事をしてると感じる、素敵な一角です。

P1040375 大好きな岡田淳さんの本もありました。「こんな遠い所までよく来たねー」と声をかけたくなります。





P1040862 絵本コーナー。けっこう新しいのも置いてあります。






P1040831 屋根裏にある「ビネッテ・シュレーダーキャビネット」。蔵書やおもちゃなど、仕事場の物もたくさん展示してありました。




P1040838 ビネッテ・シュレーダーさんの作品。この絵、見た事ある人多いのではないでしょうか。





P1040836 原画がいっぱい。







P1040834 蔵書もいっぱい。日本の絵本もこんなにありました。






P1040833 ほらふき男爵の木のおもちゃ。かわいすぎるー。






P1040785 併設で「不思議の国のアリス展」もやってました。






P1040852 ジェームス・クリュス塔。かなり狭くて、螺旋階段をくるくる回りながら見ます。





P1040856 ジェームス・クリュスは日本ではあまり知られていませんが、ドイツでは絵本、児童文学、詩から童謡、戯曲まで、戦後の子ども文化のためにすごい数の作品を残した大御所です。身内がいなかったために、ほとんどの遺品がこの塔のなかにあるそうです。

P1040860 絵も描ける人だったようです。すごすぎる。






P1040858 邦題「風のうしろのしあわせの島」。日本では絶版になっていますが、私が子どもの頃、大阪の国際児童文学館の閲覧室でわざわざコピーしてもらって読んだ思い出の作品です。



P1040373 もう終わってしまいましたが「イメージの図書館展」という特別展もやってました。世界中の絵本作家が架空の本の絵を描いて、それを並べて幻の図書館を作ろ うという企画です。全部この展覧会のための描きおろしというのがすごい!荒井良二さんや出久根育さんの作品もありましたよ。

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コメント

ちえぞう様、ミュンヘン国際児童図書館
の情報、有難うございました。

今夏、海外絵本放浪読み聞かせ吟遊詩人
になる予定です。

現地でお会いしたかったのですが残念!

投稿: takakenn | 2008年3月16日 (日) 11時31分

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