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ちえぞう大移動

とうとうミュンヘンを去る日がやってきました。

ほとんど徹夜で詰め込んだ大荷物を持って、ミュンスターまで移動です。
電車賃をけちって週末チケットという、青春18きっぷのような鈍行乗り放題きっぷで行くことにしたので、約12時間の長旅です。

朝6時すぎ、ドタンバタンと荷物を一階まで下ろし、あとは空き缶を捨てて寮を去るだけ。ゴミ捨て場は外にあって、スーツケースと空き缶を同時に持って出る事は難しいので、まずは空き缶だけを持って出ることにしました。お寮の玄関は、内側からも鍵を差し込んで回さなければ開きません。両手に空き缶をかかえたまま、なんとか鍵を差し込んで、回して、開けて、外に出て、バタン!「……バタン?」

…やってしまったああああー!

鍵はドアの内側に差し込んだまま。ドアはオートロック。閉め出されました。完全に。上着もかばんもお金も寮の中…。
ここへ来て、2ヶ月、一度もこんな失敗をしなかったのに、なぜなぜ、こんな最後になって!

イースター休みで寮にはほとんど人がいません。しかも土曜日の早朝。いつになったら中から人が出て来てくれるのか、全く見当がつきません。

呼び鈴らしいものは全て押し、どこかに開いてる窓はないかと寮の周りをぐるぐる回り、塀を乗り越えで中庭にも入り、鍵穴に針金を突っ込み、「早く起きてー!」とシスター・テレサの部屋の窓にテレパシーを送り、思いつく事は全てしましたが、さすがは施錠の国ドイツ、しかも修道院の建物。どこにも隙はありませんでした。

あとは大声で叫ぶか、どこかのドラマのように、シスター・テレサの窓に向かって小石を投げるくらいしかありませんでしたが、そんな事をしたら印象がめちゃめちゃ悪いまま寮を去る事になるでしょう。

万策尽きて呆然とドアの前に座り、寒さにふるえながら1時間待ったころ、奇跡のようにドアが開きました。ポルトガル人留学生のアンナが教会のミサに出かけるために出て来たのです。アンナに後光がさしておりました。

涙ながらにお礼とさよならを言ったあと、PCルームで大急ぎで次の電車を調べ、猛スピードで駅へ。すべて2時間押しです。

乗り継ぎの合間にミュンスター駅まで迎えに来てくれるホストファミリーに電話をかけて説明し、重い荷物をえんやこらとひっぱり、ベロニカからもらったバラの鉢植えにも気をつかいながら、12時間の電車の旅。荷物さえなければ結構楽しかったのですけどねー。翌日ばっちり筋肉痛になりました。

ついに駅のホームでホストファミリーのペルケ一家と出会えた時には涙が出そうでした。会って一言目は「…やっとつきました。」

お金をけちり、ドジを踏み、すべて身から出た錆なのですが、予想以上に大変な一日でした。

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