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赤ずきんちゃんに会いに-2

9日土曜日は鳥の声とともに目をさまし、まずはカッセル名物、丘の上のヘラクレス像まで連れて行ってもらいました。

メインのヘラクレスさんは残念ながら修理中だったのですが、そこからカッセルの町を見下ろす眺めが最高で、思わず「わが領地へようこそ!狩りに出ようか。馬をまわせ!」と口走ってしまったほどです。

ええ気分になったところで、本日の目的地、トレンデルブルク城とザバブルク城へ。

このお城は2つとも古城ホテルになっていて、どちらもいつか泊まってみたいと憧れていたところなのですが、今回は見るだけ。
それでも胸がおどります。

トレンデルブルク城は「ラプンツェル」のお城、ザバブルク城は「いばら姫」のお城として知られていますが、もちろん実際に物語の舞台になった訳ではなく、「ラプンツェルの挿絵のモデルになった」「廃城になっていたのが、いばら姫のように100年ぶりによみがえった」というだけのことだそうです。

それを聞くとちょっとがっかりですが、もともと特定の場所を持たないのが昔話なわけで、日本で「桃太郎の鬼が島に行きたいよー」とか「かぐや姫の竹林を探そう!」とか言うのと同じことなのでしょうね。

「ホーフガイスマー」という町から田舎道を走り、まずはトレンデルブルク城へ。

P1060618_1 じゃーん!思わず「ラプンツェルやラプンツェルや、おまえの髪をたらしておくれ」とつぶやいてしまいました。







P1060623 見張り塔。奥の塔が挿絵のモデルになった塔です。(たぶん)






P1060691 お堀にかかる橋を渡り、お城の中へ。







P1060619 素敵な中庭!







P1060690 古城ホテルの入り口。「一階だけならOK」と、中を見学させてもらえました。






P1060617 おわあー、鎧!なんとも重厚な雰囲気におもわず息を飲みます。






P1060688 レストランを通り抜けると、外にもテーブルがあり…。






P1060689 そこからの眺め。再び「わが領地へようこそ!」






P1060687 レストランの各テーブルにはちっちゃな騎士の兜が!ただの飾りではなく中にキャンドルを入れられるようになってます。ホテルの受付で販売中。20ユーロくらいでした。おもしろい!



泊まり客でもないのにけっこう堪能でき、ご満悦でお城を後にした私たち。

次に向かったのはこの近くにあるという「ヴォルケンブルッフWolkenbruch」という伝説の池です。

実はこの地方にはもう一つ、ザバ、トレンドゥーラ、ブラマという巨人族3人姉妹の伝説があって、ザバのお城がザバブルク、トレンドゥーラのお城がトレンデルブルクなのです。
この3人の仲たがいが元でいろいろと悲劇が起こり、最後にはトレンドゥーラが雷に打たれて死んでしまうのですが、その時にできた穴が「ヴォルケンブルッフ」だということです。
(詳しい物語についてはこちらをご覧下さい)
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/2213/sage.html

私は結構このお話が好きなので、無理を言って連れて行ってもらうことに。

といっても「地球の歩き方」には「この道をまっすぐ行くと右側に看板があるよ」と書いてあるだけ。
「どれくらい行けばいいのさー」ときょろきょろしながら車を走らせると、なんかちっちゃい看板が。

P1060686 目をこらすと「Wolkenbruch」と書いてあります!






「おお、ここかー」と降りてみましたが、行く手は草ぼうぼうの山道。なんかヤバい感じ。
「それでも行くんだいっ」と無理やり突き進んだものの、行けども行けども山道…。

「もう帰ろう」と思った頃にまた看板が登場するので、引き返す機会を失い、とうとう明らかに人の所有地と思われる野っ原に出てしまいました。

「今撃たれても文句言えないんだよねー」と半ばヤケクソで笑いながら、道なきところを「ここが道!きっと道!」と決めつけてズンズン進み、なんと野原をまるまる渡りきって再び山道へ…。

「もういやだー、そしてこの道を引き返すのもいやだー。伝説の池は伝説だからきっとないんだよ」と、へたりこみかけたその時!

現れました、ヴォルケンブルッフ!

P1060685_1

…水たまりではありませんよ。
実際見るとでっかいんです!
そして不自然にべっこりへこんでいるのです。
そして緑でどんよりで木がうっそうと…。
昔の人が巨人が雷にうたれて死んだ穴と思ったのもよく分かる、雰囲気のある池でした。はるか下の方でカモがガアガア鳴いていました。

さて…。またあの道を戻るの?
と、うんざりして歩きかけると、なんか近くに道路が見えます。
ここから下りれる!と道路を目指して進むと、信じられない光景が…。

P1060626 ヴォルケンブルッフの(本当の)看板。





要は私たちは早く車を降りすぎたのです。もっと先へ進めば、この看板があり、とても楽にたどり着けていたのです。
真夏並みの暑さの中、射殺される危険に身をさらしながら歩いたというのに…。
笑うしかなく伝説の地を後にする私たちでした。

はい、気を取り直してザバブルク城へ。車をけっこう長く走らせた末、見えてきました。

P1060683 いばら姫の城ザバブルク!







P1060682 入り口です。







P1060627 じゃーん。いばらではなくツタのからまる塔。






P1060680 古城ホテルの入り口。







P1060628 バラ園もあります。



こちらは、トレンデルブルク城より有名なだけあって、入場券を買って敷地内を見学できたり、ポストカードやグッズを売っていたり、「いばら姫」のイメージを強めるためにそこら中にバラが植えられ、バラ紅茶やバラジャムも売っていたりと、なんか観光地としての「やる気」のようなものを感じました。

まずはホテルの中のレストランで遅めの昼食をとりました。

P1060675 私が頼んだのはこれ。左のお皿にのってるのがこのホテルのオリジナル品。イノシシ肉のレバーソーセージと、サクランボのコンポートみたいなの(コショウ風味!)。サクランボの方はともかく、イノシシ肉はおいしかったです。


窓からの素晴らしい景色を眺めながら、またもや「わが領地へようこそ!イノシシを狩りにいくぞ!」叫びたくなる私でした。

泊まっていないので客室は見れませんでしたが、ロビーなどにもいろんなあしらいが。
P1060676 きっとこれはグリム兄弟。







P1060677 あっ、ランプがいばら姫!







P1060678 これも。王子が向かっております。







P1060679 ぼけちゃいましたが、これはきっとトレンデルブルク城と、雷にうたれるトレンドゥーラ!





食事が終わり、3時からコーラスがあるというので別棟の野外ステージへ。
P1060631 ここはまさに「廃墟」。遺跡的な雰囲気です。






P1060630 これがコーラスグループ。ふつうのおじちゃんおばちゃん達に見えますが、なかなかお上手でした。しっとりした曲からディズニーソングまで、たくさん歌ってくれました。



この後同じ舞台で騎士の格好をした役者さんが物語を語るイベントがあるようでしたが、それは見ずにお城を後にし、明日の目的地シュヴァルムシュタット近くのキャンプ場へ。

ちょっと疲れて早めに就寝する私たちでした。

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コメント

ついに、メルヘン街道に足を踏み入れたのね!
てか、自分の領地だったんですね!!
ナイスです!!
その土地ごとの物語を知っているのは、
きっと何倍も旅が楽しくなるんだろうね。
またもや、ちえぞうさんの博学っぷりにうっとりです。
人を呼ぶのんもちえぞうさんの魅力やね♪

>いやー、ものすごく褒められてはずかしいです。トレンドゥーラ伝説のことは、西村佑子先生の「ドイツ魔女街道を旅してみませんか」を読んで知りました。お勧めですよ。これこそ博学っぷりに圧倒されます。

投稿: に | 2007年6月15日 (金) 15時29分

ドイツ旅行。こいつについってっていいもんかどうか~

>ふふふー、不安でしょう〜。きっと何か起こります(笑)

投稿: ばすけっと | 2007年6月15日 (金) 19時25分

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