« 2007年6月 | トップページ | 2007年8月 »

2007年7月

いもいも夏休み

実は私、先週から約1ヶ月間の南ドイツ旅行に出かけております。
旅先からも更新できるかなーと思っていたのですが、なかなか難しそうなので、しばらくブログはお休みすることになりそうです。
基本的には懐かしのミュンヘンでうろうろしてる予定なので、そこらへんに住んでる人はまた遊んでくださいね。
ではでは皆さんよい夏を!

| | コメント (0)

実はイタリア行きました(ベネチア編)

次の目的地はベネチアです。

実は私、ある本がきっかけで、ずっとベネチアに憧れていたんです。

ドイツの児童文学作家コーネア・フンケの「どろぼうの神様」という本で、みなしご達が隠れ家に住み、泥棒稼業をしながら大冒険をする物語なのですが、その舞台がベネチアなんです。

迷路のように路地が入り組み、車のかわりに船が行き交い、翼のある金色のライオンが住む町ベネチア…。
路地を駆けめぐり、時には島に渡り、強欲な商人とも渡り合いながら自分たちの幸せを求めて戦う子どもたち…。

読めば読むほどベネチアの町に対する想像が膨らみ、「チャンスがあればぜひ行ってみよう!」と心に決めていたのです。

そんな思い入れのある町なので、もう、わくわく!
「観光するぞーう」と勢いこんで向かいました。

たどり着いてみると…
すてき! すてき! ロマンチック!

とにかく写真をお楽しみください。

P1050459 まず大運河を走る水上バスからの景色。ゴンドラ、すてき!






P1050464 船がいっぱい。







P1050468 これは渡し舟。







P1050471 いもの子を洗うゴンドラ。







P1050474 サンマルコ広場に着きました!







P1050480 有名なオープンカフェと…(映画「旅愁」を思い出します)






P1050478 生演奏!







P1050482 サンマルコ寺院の上には…







P1050488 いました、翼のある金色のライオン!







P1050520 ここにもライオンさん。町のシンボルなのでしょうねー。






P1050485 ここにも!







P1050553 ここにも!







P1050546 ライオンにまたがる子ども。







P1050490 観光客がいっぱい。しかし、美しい〜







P1050508 全長100mの鐘楼に登ってみました。絶景!






P1050517 感動〜!







P1050512 美しい〜!







P1050518 頭の真上で鐘がぐわんぐわん鳴りました。うるさいけど嬉しい。






P1050472 なんでもない路地が、ほんと絵になるんですよねー。






P1050555 ほらねー。







P1050550 美しいー







もう終始テンション上がりっぱなしで、何を見ても楽しくて、ただのミーハーと化していた私。
こんなに観光が楽しかったのは初めてです。
もう理由なんてどうでもいい、ただベネチアが…好きなんですっ。

と、ひとしきり浮かれたあとは、ショッピングを楽しむことに。
主にペルケ一家へのおみやげ探しです。

ベネチアングラス屋さんがいっぱいあったのですが、食器やアクセサリーだけでなく、変わった方たちにも出会いました。

P1050548 ガラスのお魚







P1050545 牛と馬のあたま







P1050547 キバツな鳥たち







いろんなお店を渡り歩いて、やっと決めたペルケ一家へのおみやげはこちら。

P1050570_1 赤いペンダントはイルカに、ピンクのハートはシャナに、キーホルダーはローラントに、指輪は自分用です





P1050591_2 そしてヨッシーにはこのガラスの馬。我ながらナイスチョイス賞。






どれも高い物ではありませんが、それぞれのイメージ重視で心をこめて選びました。
その他には…、
P1050913 ガラス細工の大好きな私の姉にイカとねずみを。ダックスフントは自分用です。(いっしょに写ってるのは小指!)
ねーちゃん、渡すのだいぶ先になるけど楽しみにしててねー。



夕食は、Wikitravelおすすめの「オステリア・アル・バカレト」というレストランで。

P1050557 さんざん迷った末見つけました。







P1050562 ボンゴレをいただきました。うまかったー。






心もお腹も満足しきって、また水上バスに乗り込み、中央駅へ。
預けていた荷物を受け取り、空港へ向かうバスへ乗り込みました。
あとは空港そばのホテルに向かうだけ。
翌日朝イチの飛行機でドイツに帰る予定です。

「いやあイタリア、めちゃくちゃな国、あほうの国と聞いてたけど、電車は1回も遅れなかったし、人も親切やったし、快適な旅やったわー。もしかしてドイツよりこっち方が私の性に合ってるかも〜」
なんて思っていると、

最後の最後に、やられましたね!
タクシーに!
ぼられました!

空港からホテルまではけっこう距離があって、もう暗かったので歩いて行くのは無理だと思い、空港のタクシー乗り場でタクシーをひろったのですが、ものの5分くらいしか乗ってないのに
「はい、24ユーロね」
「は?」
「早く出しな!どんどんメーターあがるよ!」

くっそーイタリア!
身に危険がおよばなかっただけましですが、「タクシーに乗る時はあらかじめ料金を聞きましょう」という海外旅行の基本を忘れた自分にも腹を立てながら、去って行くタクシーに向かってじだんだを踏む私でした。
悔しいーっ。

最後の最後にケチがついたイタリア旅行でしたが、それさえなければ大変満足な結果に終わった私の冒険旅行でした。

| | コメント (1)

実はイタリア行きました(ボローニャ編)

ほんっとに前のことになるんですが、4月の26から29日の間、イタリア旅行に行ってました。
このまま放っとくと書かないままになってしまいそうなんで、ちょっと駆け足になりますが、記事にしようと思います。

目的は「ボローニャ児童図書展」。

行きたいなーとは思っていながら、イタリアについては「犯罪王国」「あほうの国!」とひどい噂ばかり聞いていたので、「このうっかり者の私が一人で旅行なんてできっこないない!」と思っていたのですが、ある方から「日本の編集者の中には行きたくっても行けない人がいっぱいいるんだから、近くにいるからにはぜひ行きなさい!」と言われ、勇気をふりしぼって冒険の旅に出ることにしました。

ただ、児童書展は基本的に企業向けのメッセなので、平日にしかやっていません。
校長先生に頼んで学校をお休みさせてもらい、最後の2日をねらいました。
木金ボローニャ、土曜はついでにベネチア観光、日曜の朝帰るというスケジュールです。

何より大変だったのは、ネット環境が整ってない中での旅行準備。
イルカにずいぶんお世話になりながら、飛行機や宿の手配をぎりぎりまでかかって済ませ、いざ出発です。

P1050241 ミュンスター・オスナブリュック空港。めっちゃ小さい空港です。






P1070460 激安航空会社Tuifly。ミュンスター-ベネチア往復でなんと129ユーロ!奇跡のような値段です。





当たり前ですが、飛行機ってすごいもんですね。
ミュンスターからベネチアまで、1時間40分で着いちゃいました。
電車だと丸一日かかるのにねー。

途中窓から見たアルプスの山並みに感動!

P1050584 ハンパないスケールですー。雲じゃないんですよ、山ですよ!






そしてベネチア空港に到着。
さあ、ここから犯罪都市ですよ!あほうの国ですよ!お財布には気をつけて!
と、がちがちに緊張しながらバスでベネチア市内へ。

しかしベネチア…

P1050250 美しい!







ぼへーっと見とれているうちに道に迷ったりして、ずいぶん遠回りした末ベネチア中央駅へ。
電車の時間を調べていなかったので、窓口で「とにかく早くボローニャに行ける電車を!」と切符を購入。(後から考えると高かった…)

やっとボローニャに着いたのが4時半。
しかしメッセは6時まで!
「どうしよっかなー。1時間のためだけに入場料払うのもなー。まあ場所の確認だけでもしとくかなー」
と、とりあえず会場へ向かいました。

P1050267 ボローニャ中央駅







駅前には「メッセ会場へはこのバスで」と案内が出ています。
ガタガタ揺れるバスに乗ってメッセ会場へ。

P1050252 じゃーん、着きました! みんなの憧れボローニャ児童図書展の会場!






「チケットはどこで買うんだろうなー」とぶらぶら進んで行くと、入り口ゲートまで来てしまいました。
きっぷ切りのおばちゃんに「チケットどこで買うの?」と聞くと、
「いいよいいよ、入って入って!」とタダで入れてくれました。

シンジラレナーイ!
終わりがけだったからでしょうが、ラッキーでした!

さて会場内はどうなっているかというと…

P1050253 こんな感じ。
25、26、29、30という4つのでっかい建物に分かれて世界各国の出版社がブースを出しています。




日本で有名な「絵本原画展」の会場は、25の下にあるほんのちっちゃなスペース。
ここは一般人が楽しむ所ではなく、ほんと「お仕事」の場所なのです。

P1050272
とはいえ、いろんなイベントもやっておりまして、例えばドイツの絵本作家「ヴォルフ・エアブルッフ(Wolf Erbruch)」さんの原画展なんかもやってました。



P1050283 「さすが!」とうならせられた原画たち。






さてまずは企業ブースの様子を見に行くことにしました。
この会場がまあ、広い!でかい!

P1050378 ちっちゃいブースがいっぱい並んでるのが分かりますか?
こういうのが、だーっと続いているわけです。




P1050367 外から見た会場。倉庫のようです。







P1050323 会場と会場の間にはこういう憩いの場もあります。歩き疲れたらここで休憩。






P1050413 こんな楽しいブースもありました。







こんなふうに「児童書」だけに限った見本市は、ボローニャだけだそうで、ヨーロッパはもちろん、アジアやアフリカからも、ほんとにたくさんの出版社が来ていて「まるでオリンピック〜」と思いながら見て回りました。

では世界で頑張る日本選手たちをご紹介…。

P1050325 ブロンズ新社さん







P1050330 小学館さん







P1050335 角川書店さん(MANGA、人気です)







P1050337 手塚プロさん







P1050338 学研さん







P1050343 至光社さん







P1050360 福音館書店さん







P1050358 講談社さん







P1050344 フレーベル館さん







P1050336 そして日本の出版物を世界にたくさん紹介してくださっているエージェントのJFCさん。





P1050256 日本でなじみ深い本たちが、英語の注釈をつけられてこんなふうに並んでいると、なんかとても嬉しくて「頑張れよー!」と声をかけたくなりました。




P1050257 岡田淳さんの本も!しかも私の大好きなこの2冊。選んでくれた方、ありがとう。





日本の本が世界に出ていくのは、まだまだ難しいみたいですが、世界に通用するいい本がいっぱいあるんだから、ぜひチャンスをつかんでくれ!
と、なぜか親心で見て回る私でした。

皆さん真剣に版権の取引などをしてるのに、フラフラ歩きまわってごめんなさーいと思いながら…。

さてその他には、

P1050363 ミュンヘン国際児童文学館のブースもありました。






P1050404 チェコの本はやっぱりかわいいね!







P1050409







P1050408







P1050416 ナイスな「手触り絵本」を見つけました。動物の毛の部分を触るとふわっとしてるのですが、全然絵として無理がなくて、この素材はなんだろうかと思いました。




こんなふうにざざっとブースを見てまわってると終了時間になりました。
最後にJBBYのカウンターに寄るとお姉さんが新情報をくれました。

「最終日の午後はもう片付けモードですよ」

なんと!
最後の日にじっくり見ようと思ってたので危なかったですー。
「明日は朝イチで来ようっと」
と思いながらホテルに向かいました。

さてホテルですが…
しくじったんですよー。大失敗ですよー。

ボローニャの宿をとったつもりが、予約を入れた後にあらためて住所を見ると町の名前が「Forli」。

どこだそれは!と調べるとボローニャから電車で30分以上かかる町でした。
ネットで地図を見ながら「会場の近くだ、ちょうどいい!」と決めたのですが、ヨーロッパの町ってみんな丸いんですよね。私が見ていたのはボローニャの丸ではなくForliの丸だったわけです…(泣)。

まあこうなったからには仕方がないのでForliへ。

P1050433 たどりついたホテル。3つ星ですが安かったー。






P1050435 ニンジン型のランプもかわいい







結論から言うとですね、このホテルでよかった!
設備が充実してるし朝ご飯は豪華だし、なぜかツインルームだったし。

ずいぶんリフレッシュして、翌日またどんぶらことボローニャへ。
今日はブース以外のイベントコーナーも見て回ります。

まずは新人の登竜門、絵本原画コンクール入賞作品の展示コーナーへ。

P1050288 日本では立派な展覧会として展示されていますが、当地ボローニャではいたってシンプル。隅っこで細々やってました。





でも、日本人受賞者がめちゃめちゃ多かったのにびっくりしました!
4分の1くらいは日本人じゃないかと思うくらい、すごい健闘ぶりでしたねー。
日本で知名度が高いから出品者も多いんだと思いますが。

P1050292 日本人受賞者の作品。







P1050293 こちらも。







イベント会場にはその他、今年の招待国ベルギーのコーナーや
(ポストカードとベルギーチョコがタダでもらえました)
シンポジウムコーナーなどがありました。

P1050315 ベルギーコーナーで見つけたナイスなしかけ絵本






P1050312 シンポジウムコーナー。







P1050374 「長くつ下のピッピとイラストレーション」というプログラムもあり、ちょっと参加してみました。手前の女性の髪型がピッピみたいでかわいい。




P1050280 イラストレーターの売り込みコーナーもあります。自分の絵と連絡先をべたべた貼ってアピール。日本人の名前が非常に目立ちました。




さて午後になると、JBBYのお姉さんの予言どおり、みんな片付ける片付ける!
3時になると、ほとんどなーんにもなくなってしまいました。
片付け終わったブースでお茶してる人たちも。
あの、一応5時までなんですが…。

近場のイタリアの出版社はともかく、みんな帰りのことがあるのでさっさと引きあげモードになるようでした。

でも昨日入れてもらえたおかげで、十分堪能できてよかったです。
本に関わって働く人たちのお祭り、いや戦いの場でしょうか。
かなりエキサイティングな場でした。

フランクフルトはもっとすごいんだろうなー。

そしてわたしはまたどんぶらForliのホテルへ。
ちょっとイタリアの町を歩く自信がついてきたので、晩ご飯はホテルのそばのピザ屋さんにとびこんでみました。

P1050444 地元の人が来る感じのお店です。







P1050442 たどたどしい英語で注文したじゃがいもピザ!うまかった!






P1050448 帰り道で見つけたマネキンのお兄さん。んー、イタリアーン。
口元を見てください。





さて翌日は朝ご飯を大急ぎで食べてベネチアに向かわなければならない、ということで朝食ビュッフェに行くと…。

なんだなんだ? 中国人が席を埋め尽くしている。
しかも食べ物がなにもない。食い尽くされている!
昨日のあの素晴らしいパンやハムやソーセージは?
バレンシアオレンジを絞るジュースマシーンの横にはオレンジが一つもないよ!

私はクロワッサン一つ持って呆然と立ち尽くすのでした。

ホテルの人に聞いても「もうないよ!ないものはないんだよ!」と邪険に扱われるばかり。
「なんだよー、金は払ってるんだぞー。」とかなり腹を立てながらクロワッサンをかじっていると、中国人客がいなくなったタイミングで新しい料理が出てきました!

つまりですねー、ホテル側は中国人客が無限に食べ続けると思って
料理を追加するのをストップしてたんですねー。
そして、見た目から私もその団体の一人だと思われて「もうあんた十分食べたでしょ!」という扱いを受けたんですねー。

「くっそーう、あたしゃ日本人だよ! か弱い個人旅行者なんだよ!」
と歯ぎしりしながら猛ダッシュで駅へと向かったのでした。

ともかくベネチアへ…。

| | コメント (3)

結婚式にお呼ばれして…

こっちにきてから2回も結婚式を見る機会がありました。

一回目はイルカのいとこの結婚式。
特に招待はされていなかったのですが、教会の式には出席してもいいとのことだったので、行ってみました。

P1060381 隣町の教会にて。







P1060379 式の間は撮影できなかったので終わってから撮った教会の中






P1060380_1 新郎新婦







いやー、やっぱりホテルのチャペルとはぜんぜん違いますね。

普段たくさんの人が来てミサをする「みんなの物」である大きな教会を、2人のためにだけに使っているというのがすごく贅沢な、特別な感じがして、「私も本物の教会で式を挙げたーい」と思ってしまいました。

内容もまさに「ミサ」の形式でした。
歌を歌い、お祈りをし、手をつないで出席者全員の幸せを願い、神父さんのお説教があり、コーラスがあり…。

日本の結婚式は「家族」のための儀式のようですが(お父さんが花婿に娘を渡すとか…)こっちのはほんとに「神に誓う」儀式でした。
主役は新郎新婦と神父さん。いや、むしろ神父さんかな。

ドイツでは通常午前中役所に届け出に行って、お昼に教会で式を挙げ、夜にパーティーをするみたいです。
イルカはこの日夜のパーティーにも出席していました。

そして2回目は先日、6月29日の金曜日のことです。
イルカ&ローラントのお友達グループの一組が結婚するということで、なんと私も正式にお呼ばれしました!

ただ、この2人は教会ではなく、わが村ウェストキルヒェンのシンボルである風車小屋で挙式するというのです。

親戚や友達がたくさん待つ水車小屋の前に、新郎新婦と、その保証人となる友達カップルの4人が馬車に乗って到着すると、みんなぞろぞろ水車小屋の中へ。

P1070447 この馬車で到着!







P1070443 風車小屋の中。階段で2階に上がれます。






狭い階段をのぼって2階のこぢんまりとした部屋に入り、メインの4人のいる机を囲むようにみんな着席しました。

4人の向かい側には一人のおばちゃんが着席。
そのおばちゃんが教会でいうところの神父さんのようにその場を仕切るのですが、まず第一声は
「身分証明書を出してください」

…そう、このおばちゃん、役所の職員さんだったのです。

通常は役所に届け出てから教会に向かうところを、この二人は教会を省略したので手続きを見せる形になったんですねー。

みんなが祝福ムードで見守る中、おもむろに財布をとりだして免許証を出す4人…笑える図でした。

役所のおばちゃんも、にっこり笑いながらゆっくり証明書を見たりと、なんとなく芝居がかっていて、事務的に済ますだけでないところが面白かったです。

P1070441 一通り手続きが終わると「おめでとー!」とハグ。






参列者は小屋を出て、バラの花のアーチを作って新郎新婦が出て来るのを待ちます。

その後子どもたちから合奏のプレゼントがあったり、お菓子やお祝いのお酒がふるまわれたり、ワイワイしながら各々が二人にお祝いを言いに行きます。

P1070445_1 バラと風車小屋。小屋の中にはこういうセレモニーの時でないと入れないそうです。





P1070444 おめでとー!







ひと通りお祝いが終わると、新郎新婦と保証人の4人はまた馬車で去って行ったのでした。

さて、その夜、私にとって初めてのドイツ式結婚パーティー。
会場となったのは、また別の風車小屋でした。

P1070451 こんな所。









P1070452 入り口の前にテントを張ってスペースを広げてました。






P1070448 2階にもテーブルセットが。







P1070449 とても雰囲気のある建物です。







イルカに「風車小屋でパーティー、というのはよくあることなの?」と聞くと、「普通はレストランでするけど、みんな人とは違う素敵な場所を探してるのよ。風車小屋は私も初めて」ということでした。

私はおしゃれなドレスなんか持って来ていないので、浴衣を着て出席したのですが、西洋農家な雰囲気と浴衣…ミスマッチでしたね。

料理は屋外のテントに取りに行くビュッフェ形式。
一通り食べ終わるとみんなお酒を片手に談笑です。新郎新婦はどこにいるか分からないくらいその中にまぎれていました。
とりあえず一回「おめでとう」を言いに行ってしまえばもうみんな好き勝手に過ごしている感じでした。

さて、面白かったのが、友人からのお祝いの品!
ドイツでは、結婚する友達には、もらって困るようなものすごく手間のかかる物をプレゼントすることになっているようなのです。

例えば新郎の友達グループからのプレゼントはこちら。

P1070456 なんだか分かりますか?ビールのコースター(なんと2007枚!)






この中に5枚だけ、裏にとても大事な情報(お金に換えられる何か)が書いてあるというのです!
新郎新婦は夜な夜なコースターをめくってチェックしなければならないというわけです。

そして、我らがイルカ達のグループからのプレゼントは、大量のビールの王冠の中に50セント玉をはめ込んで、そのふちを曲げてとれない状態にしたもの!
新郎新婦は夜な夜なペンチでふちをこじ開けてコインを取り出さなければならないというわけです。

もう嫌がらせなのかお祝いなのか…たぶん嫌がらせですね(笑)

イルカたちはさらに、その一つを撮影して引き延ばしたものでパズルを作り、そのピースを出席者全員に配って「さあ、みんなでパズルを組み立てましょう。プレゼントは何かなー?」という導入の演出をしていました。

P1070455 できあがったパズルはこちら!(ちょっと分かりにくいですが真ん中のがコイン入り王冠です)






イルカ達はこのために、何度も何度も集まって、準備していました。

王冠にコインをはめこむために1回。
パズルを作ると言って集まったけどひきのばした写真を見てバーベキューするだけに終わった1回。
次もパズルを作ると言って集まったのに台紙に貼るだけに終わった1回…。
結局切り分ける作業は前日にローラントが一人でやってました(笑)

とにかく「二人のために何度も集まる」ということ自体に意味があるんだろうなーと思います。

さて、宴もたけなわになってくると、やはりディスコダンス。

P1070457 踊りたい人からダンススペースへ。







P1070458 私もSchuetzenfestに引き続き適当ダンスを披露してきました。








途中、なんちゃってエアギターをやると非常にウケました。
なんせ浴衣ですからねー。

パーティーは朝まで続くようでしたが、私は夜中2時頃引き上げました。

結婚する当人達の事をよく知らない外国人にも楽しめた、ドイツの結婚パーティーでした。

| | コメント (0)

ちえぞうの誕生日

誕生日つながりで、私の誕生日のこともレポートしようと思います。
(5月なのでずいぶん前の話ですが、書きそびれていたので。)

まず誕生日の前日は楽しみというより「大変」でした。
前回も書いたように、ドイツでは自分の誕生日は自分で盛り上げなければなりません。
学校でも朝職員室に手作りケーキや軽食が並んでいると「あ、今日誰か誕生日なんだな」となるわけです。

5月というとミュンスターに来て間もない頃で、まだ学校にもなじめていなかったので、「え、どうすればいいの?ケーキ焼くの?日本人ぽいものが期待されているの?どうしようー」と、かなり焦った末、ふりかけのプチおにぎりと、日本で作り慣れている「フォンテンミレー」というお菓子を作ることにしました。

ご飯は日本から持って来ていた電子レンジ用の炊飯器を使って炊こうと思っていたら、なんとペルケさんちには電子レンジがない!
学校の調理場にはある、ということで、朝イチで学校で作る事にしました。
お菓子の方は、姉にメールでレシピを作ってもらい、前日の夜遅くまでかかってなんとか焼き上げました。

出来上がったのがこちら。

P1050839 フォンテンミレーと…







P1050856 プチおにぎり。左がのりたま、右が鮭です。折り紙を添えることも忘れずに。






ドイツ人たちの反応はというと、

フォンテンミレー…「うん、なかなかおいしいよ」という感じ。日本では大好評のお菓子ですが、こっちの人は食べ慣れている味のようで、あまり感銘は受けていないようす。普通にプロ級のケーキを焼ける人たちですからねー。

おにぎり…意外と好評でした。特にのりたまは「卵だよ」と言うと安心して口に運べるようで、あっという間になくなりました。子どもにもウケましたよ。

さて、次は私が「してもらった」こと。

まず誕生日の朝一番、「チエ、ちょっとおいでー」と呼ばれてペルケ夫婦の部屋に行くと、一家が勢揃い。

「おめでとう!」と手渡されたプレゼントは、ドイツ料理のレシピファイルと、「今週の日曜日あなたをレストランの朝ご飯に招待します」と書かれたバースデーカード、ヤーノッシュの絵本、それからローラントの会社のロゴが入ったでっかいカバン(笑)。

P1050917 これがレシピファイル。自分でいろいろ書き込めるようになってます。






P1070470 ヨッシーとシャナからは廃材で作った…マラカス(?)をもらいました。






学校に行くと、黒板には時間割りといっしょに、

P1050843_1 「チエの誕生日!」と書いてあります。嬉しかったですねー。






誕生日にはクラス全員からお祝いしてもらえることになっています。

まずきれいなロウソクに火をともし、輪になって座って、歌を歌ってくれました。
(「Wie schoen,dass du geboren bist」という歌。ドイツでは定番のお誕生日ソングのようで、ぜひ覚えて帰りたいと思っています)

その後「好きな色は?」と聞かれ、「黄色」と言うと、黄色のロケットを打ち上げる手遊びみたいなのをしてくれて、最後にみんなで手をつないで「素敵なお誕生日になりますように!」
(手をつなぐのはみんなの思いが手を伝って私に伝わるように、だそうです)

それから私はロウソクの火を吹き消し、いすの上に立って、今日の朝どんなふうにお祝いしてもらえたか、何をプレゼントしてもらったかを発表。
みんなはそれについて質問したり感想を言ったりします。

以上がハリネズミクラス式誕生日セレモニーの流れです。
(順番は間違ってるかもしれませんが…)

私は何もかも初めてで訳がわからず「え、歌?え、手をつなぐの?え、いすの上に立つの?」といわれるがままに動いておりましたが、
みんなにこんなにいろいろしてもらえるということが、ただただ感激でした。

P1070468 お祝いの絵も
子どもたちからたくさんもらいました!






P1070469 これは力作。年がばれますが…。







さて、休み時間に職員室に行くと、先生方からも歌のプレゼントが。
「Viel Glueck und viel Segen」という歌を音楽の先生の指揮で3グループに分かれて輪唱してくれました。

そして一人ずつ私にお祝いを言いにきてくれます。
必ずぎゅっと握手をして「おめでとう!」。
ドイツ式のお祝いです。

午後からはイルカが親戚の人たちを家に招いてお誕生日お茶会を開いてくれました。
(普通は自分で主宰するものなのですが、分からないだろうということでイルカが全部やってくれました。大人は普通は夜に開くようです)

もらった物はこちら。

P1050852 イルカが焼いてくれたタルトとプレゼント。キャンドルとキャンドル置き(手作り)も素敵。





P1050851 ドイツで大人気「フェリックス」の絵本はイルカのお姉さんウッシーから。






P1050850 そのラッピングも素敵でした。子供用のプレゼントをこんなふうにお菓子で飾るのは定番だそうです。





P1050915 「何がいいか分からなくてイルカに聞いたらお菓子が大好きだっていうから…」と、ほとんどの方がお菓子を包んできてくれました。イルカよ…どんなイメージを持ってたんだ…。



とにかく一日中いろんな人にお祝いしてもらえて、子どもたちも何かにつけて「誕生日プレゼント!」と絵とかいろんな物をくれる、大大感激な一日でした。

さて、その次の日曜日は「レストランで朝ご飯」の日。

車でちょっと行ったところにあるOeldeという町にあるレストランのビュッフェをいただきました。
「朝ご飯」とはいえないくらい豪華で、とてもおいしかったです。

P1050882 レストランの中の様子。







P1050880 ワッフルマシーンがあって自分で焼けるようになってました。






P1050879 ちょっと生地が少なくて桜型になってしまいましたがおいしかった!






P1050883 ピアノの生演奏もありました。素敵!







このレストランは植物園やアスレチック場などのある大きな公園の中にあって、ちょうど母の日のイベントも大々的にやっていたので、食後に公園を散歩しました

広場は子どもたち向けのちょっとしたお祭り状態で、遊園地のような遊具があったりラジコンレースコーナーがあったり…。

そしてここで私は初めて「Kasparl Theater(カスパー劇場)」というものを見ました!

P1050898 紙芝居のおじさん的なノリなんですねー。






P1050902 全部このおじさんがやるのですが、歌あり笑いありで素晴らしかったです。
動画も撮ったので、またUPしたいです。





ちなみにお話の中には「カスパールとそのおばあさん」「ワニ」「どろぼうホッツェンプロッツ」という「おおどろぼうホッツェンプロッツ」の要素がたくさん出て来ました。
「え、著作権は!?」と一瞬驚きましたが、きっとこっちの方が先なんでしょうねー。

P1050906 この公園のマスコットキャラ。唇をぶらぶら揺らしながらもそもそ動くのがなんともおかしかったです。





最後ちょっとずれてしまいましたが、ドイツ式にお祝いしてもらえた私の誕生日、ほんとに幸せ&感謝な経験でした。

| | コメント (0)

ヨッシーの誕生日

お祭り騒ぎの翌日、6月26日はホストファミリーの長男ヨッシーの5才の誕生日でした。
「ドイツの子どもの誕生日、どんなんかなー」と私も興味津々でした。

まずは朝起きてすぐ、パジャマ姿のまま、家族全員でヨッシーの部屋へ。
手に手にプレゼントやろうそくのついた誕生日ケーキを持ち、「誕生日おめでとう!」とお祝いします。朝イチというのが面白いですねー。

みんなで誕生日の歌を歌い、ヨッシーはろうそくを吹き消し、さっそくプレゼントを開けます。
ご両親からはヨッシーご希望のラジコンカー。
私はネタのない中必死で頭をひねり、こんな物を…。

P1070250 ヨッシーから頼まれていた写真数枚と日本から持って来たフエラムネ、漢字ペンダントに誕生日カード(実は日本の絵本の引換券。間に合わなかったので)




P1070130 漢字ペンダントはミュンスターのお祭りの屋台で見つけました。面白いので「友」を4つ、「福」を1つ買いました。ヨッシーにはお友達のしるしということで「友」をプレゼント。



P1070251 そして一番苦労したのがこのラッピング。折り紙の龍に1時間以上かかりました…。





さて、ヨッシーの反応はというと、
ラッピング…無反応。
ペンダント…つけてくれない。
写真…ちょっと反応。
カード…「ぼくまだ読めないもーん」と拒否反応。
フエラムネ…大喜び。

というものでした(泣)まあ、しょうがないです。
何者もラジコンにはかないません。親御さんの反応は良かったので良しとしましょう。
特にフエラムネはイルカがすごく気に入ったようで「ドイツでも売ればいいのに!」と言っていました。

プレゼントを見終わると、ご飯を食べにリビングへ。

P1070252 ジャーン!昨晩の間にイルカが飾り付けしてたのです。






P1070253 テーブルの上には汽車ぽっぽのろうそく立てが。これ、年齢によって数変えれるんですよ、きっと。欲しいなあ。




その後ヨッシーは幼稚園へ行き、帰って来て午後からはお待ちかねの誕生日会!
ヨッシーのお友達7人を招待してイルカの総合プロデュースにより、パーティーが行われました。

そもそもドイツでは誕生日の人本人がパーティーを主宰するなわらしとなっていて、料理も自分で作って、お祝いに来てくれた人をもてなす習慣になっています。
でも子どもはもちろんそんなことできないので、親が頑張る事になるわけです。

ドイツの子どもの誕生日パーティーにはたいていテーマがありまして、
(例えば「魔女」「宇宙」「馬」など)それに沿ってデコレーションやゲームをするのですが、今回の誕生日パーティーのテーマは…
「海賊」!!

事前に招待状を送ったのですが、便せんを紅茶で茶色く染めて、フチを火であぶって焦がして、宝の地図風にしてました。
テーブルコーディネートはこんな感じ。

P1070255 写真ではよく分かりませんが、お皿のフチに置いてあるのも「海賊グミ」です。






P1070254 全体図はこんな感じ。







お友達がそろってケーキやお菓子を食べた後は、メインイベントの「宝探し」!
まずはイルカがみんなを集め、秘密っぽく言います。
「2階のどこかに宝の地図のかけらが隠されているよ。探してごらん!」

みんなキャーキャー言いながら2階へ猛ダッシュ!
ヨッシーやシャナの部屋、お風呂場の中まで探しまわって、みんなあっと言う間に見つけてきました。

P1070257 見つけた地図のかけらを組み合わせて…







P1070259 完成した宝の地図(手紙かな?)。次の指示が書いてあります。「ガレージのどこかに次の指示があるので探したまえ」





P1070260
「よし急げ!」みんな猛スピードでガレージへ!






薪の上に指示書がありました!
「庭のどこかに小さなビーズの玉が20個隠されている。それを見つけたら次の指示を読んでもよい」

P1070261 どこだどこだ!
これはなかなか見つからなくって楽しいかったですねー。





さて、次の指示はというと…「お隣のティートス(ヨッシーの友達)の家の庭に次の指示が隠されている」
行ってみると、池にぷかぷかペットボトルが。中に手紙が入っています。
わーわー言いながら必死で手紙を取り出し、読むと、今度は別のお隣さんの庭に指示書があるとか。

家からはちょっと離れたその庭まで子どもたちは大急ぎで走って行き、指示書を発見。
イルカがそれを読みます。

「ここから道を左に20歩、その後左に曲がってさらに200歩進め。そこに宝がある!」
子どもたちがその通り進んでいくと、結局元の家の近くまで戻ってきて、すぐ隣の家の庭へとたどり着きます。すると…、

「わあー!宝だーっ!」

イルカが木の上に隠したはずの宝箱が風で地面に落ちていてすぐ見つかってしまいました(笑)

P1070262 宝箱を開ける子どもたち







P1070263 「わあ!お菓子だよ!」







P1070264 宝の中身はこんな
袋。お菓子やシールなどの詰め合わせです。それぞれの名前が書いてあります。





いやー、宝探し、素晴らしい演出でしたね。イルカも準備が大変だったろうと思います。
私は全然内容を知らなかったかったので、子どもたちのうしろについて行きながら、ものすごくワクワク楽しんでしまいました。

その後はお家の中でゲーム大会。

P1070265 鍋たたきゲーム。鍋に近づいたら「熱い」遠ざかったら「冷たい」と言って、目隠ししてる子を誘導します。





P1070266 鍋の中にはお菓子が隠されていてうまく叩けたらもらえます。「グミもらったよーっ」と喜ぶシャナ。





P1070267次は 新聞の上でダンス!どんどん新聞を折りたたんでいって、スペースが小さくなっても踊れるかな?というゲームです。小さい子ほど有利、というのが面白い。



P1070268 工作もしました。海賊の望遠鏡作り!



最後は晩ご飯。海賊にちなんで貝の形のパスタにトマトソースをかけたものをみんなでもりもり食べて、パーティーは終了。
子どもたちは自分の作った望遠鏡と宝のお菓子を手に、意気揚々と帰って行ったのでした。

ドイツの誕生日会、もう「ブラボー!」の一言でした。

| | コメント (4)

3日3晩のお祭りさわぎ(第3夜)

さて祭りも3日目。

子どもたちは幼稚園に行きますが、大人たちはみんな朝11時からテントでどんちゃん騒ぎです。
「仕事は?」と聞くと、みんな「このために有給とってんだよ!」とのこと。もう「すげー」としか言えません…。

この日はビールもソフトドリンクもタダで飲み放題!
最終日だから余った分大放出ということなのでしょうか。
2日間飲みまくってるのに、みんなをさらにヒートアップさせるようなこの趣向。大丈夫なのかしら…。

昨日で射撃大会は終わりましたが、今日はそのジュニア版とも言える若者向けの射撃大会がありました。
標的は鳥ではなく、「Hampelman(辞書では「操り人形」となってました)」というハリボテ人形です。

P1070244 そして若者の射撃王はこちら!







さて、舞台上では今日も出し物があります。
なんと我らがローラントも何かやるとのこと!
「射撃裁判官」に扮したローラントがいろんな人を呼び出して裁いていくという内容でした。

「裁判劇」というのはこれまでにないアイディアだったらしく、みんな酔っぱらいながらもかなり集中して見てくれていました。
最初は市長、次は先代の射撃王という具合に、大物を呼び出して好き勝手にいじるのがかなりウケていました。大成功です!

昨日や一昨日やった出し物のアンコールなんかもあり、楽しいなーと思って見ていると、一人のおじちゃんが私のところへやってきて一言。
「あなたを舞台上で紹介していいですか?」
ええーーっ!

きっと目立ってたんでしょうねー。会場があまりにもうるさくてゆっくり話せる状況ではなかったので、とっさに紙に「1年間ペルケ家にいてミュンスターの小学校でゲストティーチャーをしています」という内容を書いて渡し、ドキドキしながら出番を待ちました。

舞台上ではその後、射撃クラブ最年長者の授賞式などセレモニー的なものが入り、ずいぶんたってからついに司会の男性が「Schuetzenfestもインターナショナルになりました!」と話し始めました。

「おっ、私だ!」とスタンバイ。
「日本からやってきた彼女を紹介しようっ!!」とかなりかっこよく紹介され、私はさっそうと舞台上へ。そう、私はミスユニバース(誤)!
巨大テント中の人々の視線が、このちっこい日本人に注がれます。ヒューヒューと大歓声!

きっと何か言わなければならないと思って頭の中でドイツ語を組み立てていたのに、司会者は一人でペラペラと盛り上げており、入り込む隙がありません。
最後の最後に彼は私に質問。「ドイツのビールはどうですか?」
私は一言、

「Ganz lecker!(めっちゃおいしい!)」

…私の出番は終わりました。
(そしてこの「Ganz lecker!」はその後も私の周りで語り草となったのでした)

まあ何はともあれ、「この村にこんな日本人がいるよ!」と正式に紹介してもらえたということで、今後は「アヤシイ外人」という目で見られなくて済むかなと、ちょっと気が楽になりました。
でもみんな酔っぱらってたのでちゃんと覚えているかどうか…(笑)

夕方に舞台上のイベントも終わり、もうお開きだろうと思っているのに人々は帰る気配なし。
私はさすがに疲れて帰ったのですが、ローラントはこの日も10時すぎまで帰ってきませんでした。

いやー、ほんと言葉通り「三日三晩」のお祭りでした。もう満腹です。
これまで飲まなかった分を取り返すようにビールもたらふく飲みました。

会場でローラントの友達に「ミュンヘンのオクトーバーフェストもこんな感じだよ。もっと凄いけどね!」と言われたのですが、これより凄かったら私は死んでしまうんじゃないだろうかと恐ろしささえ感じるちえぞうでした。

| | コメント (1)

3日3晩のお祭りさわぎ(第2夜)

翌日日曜日は、いよいよ射撃大会の日。
ローラントは緑の白の立派な衣装に身を包み、眠い目をこすりながら早々に出て行きました。

このお祭りはそもそも、村のほとんどの人が加盟している「射撃クラブ(Schuetzenverein)」の行事で、ローラントはそのメンバーなのです。
まずは村の城館でセレモニーがあり、その後メンバー全員によるパレードがあるということで、子どもたちやイルカと共にお昼頃見に出かけました。

城館に着くと、すでに中庭には制服に身を包んだメンバーがズラリ。
村人のほとんどが参加しているのですごい人数です。

ブラスバンドがジャジャーンと鳴り、セレモニーが始まりました。
まず前年度の「射撃の王様」とその王妃が馬車に乗って登場します。
二人とも見事にドレスアップしていますが、ほんとは普通の村人。射撃祭りで優勝すると、このように一年間「王様」扱いしてもらえるのです。

その二人の後を、同じようにドレスアップしたペアを乗せた馬車が続きます。この人たちは「王様」の友達や親戚だそうで、つまりは期間限定のロイヤルファミリーですね。

射撃隊長のかけ声を合図に、かなり軍隊的なノリでセレモニーは進行します。
みんな普段とは見違えたようにキビキビ動いていて、最初は私も「わー厳しいー。ちょっと怖いなあ」と圧倒されていたのですが、よく見るとなんか変な感じ。
ものものしい雰囲気の中に、全員が笑いを我慢しているような、お遊びで軍隊ごっこしてるような、そんな空気を感じるのです。
「王様」によるスピーチもあったのですが、かなりウィットがきいてたらしく、しょっちゅう笑いが起きてました。

P1070212 城館の前に居並ぶ人々







P1070214 ブラスバンド







P1070213 銃を一斉にザッと構えて「気をつけ!」でも表情を見てください。にやけてます…。





P1070215 女性バージョン。傘の先にお花をつけてるのがかわいい(理由は分からないのですが)。男の人で杖の先にお花をつけてる人もいました。銃のかわりってことなのかな?



P1070216 「射撃の王様&王妃2006」。貫禄あります。






P1070217 王様のスピーチ。







セレモニーが終わるとパレードです。
馬車に乗った王族たち(笑)を先頭に、射撃隊が足並みを揃えて行進。
巨大テントのある会場へと向かいます。

P1070219 馬車に乗る王様と王妃。







P1070218 王家の人々。







P1070233 近くにいた人にユニホーム姿を撮らせていただきました。王様や元王様は帽子に緑と白の羽根、胸元に金色の縄ひもが付くそうです。(王様の写真をご覧下さい)上着に付いているいろんなバッジは、射撃の結果や射撃隊への参加年数を表しています。

さあ、いよいよ今年度の王様を決める射撃大会の始まりです。

実は私は「射撃大会」と聞いて、野山に狩りに出て鳥や獣を撃ちまくるものだと勝手に思い込んでいたのですが、それをイルカに言ったら大笑いされてしまいました。
実際は木で作られた鳥を撃ち落とすゲームだったのです。

それも、ズラッと並んで一斉に「撃てー!」「ドーン!」みたいなのではなく、一つの的を一人ずつ順番交代で撃っていくというシステム。
会場の隅で、意外とおとなしく進行していました。

P1070225_1 こんな感じで 射撃します。









P1070223 ちょっと見にくいですがこれが標的の鳥です。






P1070224 射撃用の銃







P1070226 慣れない人には指導係もつきます。







P1070227 歴代王様たちは特等席でどんちゃんしながらなりゆきを見守っています。右端にいるのは唯一の女性の王様。かっこいい!




みんな順番に5発ずつくらいパンパン撃っていくのですが、いっこうに鳥が落ちる気配はなし。

「いつ落ちるの?」と聞いてみると、「みんなが撃ってるうちにだんだんボロボロになってきて、最終的にドサッと落ちるのよ」とのこと。その決定打を撃った人が「王様」なのだとか。
なーんだ、それじゃ射撃の腕前とかじゃなく、ほとんど「運」勝負か!
と、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
まあ、もともと生きた獣を撃つなんてワイルドすぎるイメージを持っていた私がいけないのですが…。

勝負が決まるまで時間がかかりそうなので、テントの中でケーキを食べたりお店を見て回ったりして楽しみました。
昨日と違って子どもたちもいっぱい来ていて、おもちゃ屋さんではピストルのおもちゃなど「射撃」のイメージさせる物がよく売れ、ソーセージにフライドポテトにビールにメリーゴーランドに、ブラスバンドの演奏に…と、楽しいお祭り騒ぎが続いています。

のんきにそんな事しているうちに、なんと早々と勝負が決まってしまったようで、新射撃王がわいわいと肩車されてテントの中に運ばれてきました。
決定的瞬間が見れなくってちょっと残念。

P1070238 このお二人が「射撃王&王妃2007」!







さて、私は会場でいろんな人から「Schuetzenfestは初めて?」と聞かれました。
「何言ってんだ。今年この村に来たんだから初めてに決まってるじゃん」と思ったのですが、実はSchuetzenfestは
ウェストキルヒェンだけのお祭りではなく、先週は隣町、来週はその隣、という感じでこの時期ドイツのいろんな所で行われているとのこと。
特にハノーファーのSchuetzenfestは大規模で有名なようです。

新しい王様が決まった後も、夕方まで会場で過ごし(私はもっぱらヨッシーとおもちゃのピストルで「Schuetzenfestごっこ」してました。シールを的にしてBB弾で撃ち落とすだけなのですが、かなり盛り上がりました)、子どもたちと共にいったん帰宅。

さあ、これからが大人の時間です!

子どもを寝かしつけると、大人たちはスーツやドレスに着替え、いそいそとまた会場へ。
今晩が最も盛り上がるという「徹夜でどんちゃん騒ぎの夜」です!
私はイルカから借りた黒のワンピースに夜桜模様の大風呂敷を巻き付け、ちょっぴり和テイストにドレスアップしました。

まずは新射撃王と王族たちのお披露目セレモニー。
そのあと「ポロネーゼ」という行進のようなダンスのようなものがありました。

「ポロネーゼ」は男女ペアで参加するものらしく、私はパートナーがいないので無理だなあと思っていたら、なんとイルカがパートナーを見つけて来てくれました。
イルカのお兄さんのお友達で、以前射撃王にもなったという彼の名はロベルト。すごく人の良さそうな方でした。

ドキドキで参加したポロネーゼですが、やってみると意外と簡単。
ペアで腕を組み、足並みを合わせて通りを行進し、途中で道を折り返して他のペアといっしょに4人組になったり6人組になったり…最後にまた2人組になるというだけの単純な動きです。

ただ、私は他の方々に比べてダントツで足が短いため、足並みを揃えるのに非常に苦労しました。
しかも道行く人たちが私を見ること見ること!
射撃クラブのメンバーでもなければ村人でもない東洋人ですからね。
「場違いだったかなー?ロベルトにも悪いなー」と最初はすごく恥ずかしかったのですが、途中から「見たければ見るがいい!私はミスユニバース(誤)!」と妙に開き直り、楽しくなったのでした。
何事も気の持ちようです。

P1070235ドレスアップして行進!







P1070236 これは多分新しい王族たち







ポロネーゼの列はそのままテントの中へと入って行き、みんな思い思いの席について、さあ、宴会の始まりです!

昨日出し物をしていた舞台に今日はライブのセットが組まれ、会場の前半分の机や椅子は片付けられてダンス用のフロアになっています。

ビールにワインにシュナップス、みんなじゃんじゃん頼んで、ある程度お酒が入ったところで好きなパートナーを見つけてダンスが始まります。

夫婦や恋人同士もいますが、結婚してる人同士でもあまり気にせず自由にペアになって踊ってる感じです。

P1070239 こんな感じ!







私はもともと適当に変な踊りを踊ったりするのは好きなのですが、社交ダンスの経験も、ディスコやクラブにも行った事もないので「どうしよう…」と見ていると、ローラントが「教えてあげよう!」と手をとってくれました。

やってみると「右左右、右左右」とステップを踏むだけで意外と簡単。
「おおー、楽しい。私もヨーロッパでダンスデビューだわ」と妙に感動しました。

その後イルカのお友達にも誘ってもらい、計4回くらい踊ったでしょうか。
最初は足踏みするので精一杯だったのが、そのうちクルクル回ったりもできるようになり、リハビリのように上達していく私でした(笑)

夜が更けるとだんだん音楽もヒートアップ。ディスコ風になっていきます。
「Y・M・CA〜」「マイアヒ〜♪」と、ドイツのディスコ音楽って、けっこうベタなんですねー。

こうなると、ペアとかもう関係なく、一人一人勝手に踊りだします。
見ていると、なんかくねくねしながら足踏みしてるだけの人が多くて、これなら私だって、と適当にやっていると、近くでイルカの友達の男性が非常に面白い動きをしています。
「おっ、私はこれがやりたい!」と勝手に対抗していると、非常に喜ばれました。芸人魂、また役に立つ!

こんな無礼講ムードなので、この夜はカップルが誕生することも多いそうな。
何を隠そうイルカとローラントもSchuetzenfestがきっかけで付き合い始めたとか。さらにローラントのご両親も!
いやーなんというか、Schuetzenfest、偉大です。

祭りは朝の5時まで続くとの事でしたが、私は夜中の1時過ぎにイルカ達と一緒に帰りました。汗だくで(笑)

さてこの夜いろんな人から「明日も来るよね?」と言われました。
「え、明日もあるの?月曜だけど…」と思っていると、「明日は朝11時から飲むんだよ。みんな今日よりべろべろに酔っぱらうよ。ビールがタダになるからね!」とのこと。
ええー!今日がピークではなかったの!?さらに酔っぱらう!?そしてみんな仕事はーっ?
恐るべしSchuetzenfest…。
3日目へと続きます。

| | コメント (1)

« 2007年6月 | トップページ | 2007年8月 »