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お仕事のこと

あまりにも長かった夏旅行が終わり、8月18日の夜、やっとペルケ家に帰ってきました。
なんと友人Nちゃんを連れての帰還です。
翌19日は、Nちゃんといっしょに、我が村ウェストキルヒェンを散歩したり、親戚のお家に遊びに行ったり。
そして、20日から、お仕事再開でした。

よく日本にいる友達から、「そんでちえぞうは、ドイツで何をしているの?」と聞かれるのですが、私の仕事はドイツの現地小学校でのゲストティーチャー。(ボランティアですが…)
仕事の内容は、ドイツの子ども達に日本文化や日本語を紹介する事です。

オーストラリアやニュージーランドなど、日本語教育の盛んな国ならともかく、「ドイツの小学生が日本のことを学ぶ」という状況自体、いまいちピンとこないというか、「そんな需要あるの?」と誰もが疑問に思うことと思います。

オファーを受けた当の私も、自分がどんなふうに働くことになるのか、イメージがよく掴めないまま、ドイツに来ちゃいました。

さて、実際来て、働いてみて、どうかというと…、
正直なところ、いまだによく掴めていません。

「とりあえず、夏休みまでは、授業持たなくていいからね。学校の様子を見てくれたらいいから」
とイルカに言われた私。

イルカが担任を持つ「ハリネズミクラス」や、4年生の英語の授業、週1回の水泳の授業のお手伝いに入る毎日。
あと、月曜午後のAG(クラブ活動のようなもの)にも、サブとして入りました。

ただ、なんせ言葉が不自由なもので、助けになっているのかいないのか…。
カタコトのドイツ語を駆使して、必死で算数とか教えるわけですよ。
算数はまだなんとかなるにしても、国語なんて、私が教えてるという状況自体、ギャグですよ(笑)

私自身のドイツ語の勉強という意味では、かなり鍛えられるので、いい環境なのですが、仕事としては、私がこの学校にいる理由というか、存在意義が、誰にも掴めてないような状態のまま、ここまで来てしまった感じで…。

まあ、そんな中でも、細々と自己アピールをし続けた私。
自分用の掲示板を用意してもらって、5月には子どもの日、運動会の時期には、日本の運動会の様子を、それぞれ掲示しました。

P1050848 子どもの日の紹介。












P1050847 折り紙はやっぱり評判よかったです












P1060471 運動会の掲示。整列の写真を見て、先生方が「信じられない!絶対うちではできない!」と言ってました。赤組白組で競うというのも、びっくりしてました。






あと、なぜか参加することになった「Ringen und Laufen(とっくみあいと駆けっこ)」というAG(クラブ活動)で、「日本人なら、空手か柔道が教えられるだろう!」と言われ、「できない」と言ったら、ものすごく失望されてしまったので、苦しまぎれに「す、相撲くらいなら…」と言ってしまい、なりゆきで相撲を教えることに…(笑)

P1060068 このように土俵を作りまして…








競技として真剣に相撲をとるのは、子どもたちには難しすぎるので、しこを踏んだり、塩をまくふりをしたり、「はっけよい、のこった」と言ったり、形式の面白さを中心に紹介することで、なんとか楽しんでもらいました。

あとは、チャンスがあればところかまわず折り紙を折る、みたいに、ゲリラ的に自己アピールをし続け、前学期が終わりました。

さて新学期。

いよいよ自分の時間を持つことになりました。
といっても、当面は、週1回のクラブ活動「Japan AG」だけ。
その第1回目が8月20日、そう、夏休み明けの初日だったのです。
初対面の子どもたち相手に、私一人で90分…。
あまりにも不安だったので、日本からゲストティーチャーを呼んでしまいました。
Nちゃんです。
「20日までドイツに残って、うちの小学校も見に来ない〜?」と誘って、手伝ってもらっちゃいました。

前日遅くまでかかって、2人で折り紙を折り、子どもたちの名札を作りました。
始まる直前に2人とも大急ぎで浴衣に着替え、子どもたちとご対面。
「こんにちは」と挨拶をし、
まずは「どうぞ」「ありがとう」とやりとりしながら、一人一人に名札を渡しました。
その後、地図で日本がどこにあるか探したり、日本について知ってる事を発表したり。

あとは、ショータイムですね。
Nちゃんの南京玉すだれや、旅の間2人で練習したあやとりなどなど…。

思い通りにいかないこともあり、あたふた冷や汗をかいている間に、私のデビュー戦は終了しました。写真を撮る余裕なんて全くありませんでした…。

とにかく子ども達とコミュニケーションをとるのが大変で!
彼らはマイペースですからね〜。
口々に質問するし、飽きたら騒ぎだすし。
びしっと言いたい時にかぎって、ドイツ語がなかなか出てこないんですよね。瞬発力と勘と気迫でカバーするしかないわけです。
ありがとう、Nちゃん。あなたがいなかったら、どうなっていたことか…。

まあ、そんなわけで、全体的に嘆き節になってしまいましたが、こんなふうに私は小学校で働いているわけです。

昨日、6回目の「Japan AG」が終了しました。
いろいろ新展開も見せておりますが、そのもようはまた後日。

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コメント

こんにちは、ちえぞうさん。このペンネームでははじめましてです。フランクのブックメッセには行かれましたか?ドイツで日本の事を教えていらっしゃるのはとても大変ですが、自分自身も勉強になりますよね。しかし算数に国語!!ドイツ語で計算できるのは尊敬ですよ!あと、日本人は空手や柔道が皆できると思ってますよね。わたしも美術館の人に「何故やらないんだ?」と言われて困ったことがあります。

投稿: たまねこ | 2007年10月18日 (木) 02時47分

Guten Tag! Ich freue mich darueber dass ich diese Heimseiten lesen kann.
突然のメール、失礼します。ネットサーフィン中に偶然通りかかりました。そしてうれしくなりました。あれはもう五年も前の十月でした、ドイツの地に立ったのは。私はヘッセン州の小さな町のとあるギムナジウムのGastlehrerとして一年間いました。Japan AG で教えるのと他の授業をのぞかせてもらうのとドイツ各地を旅する波乱の一年でした。これから貴女のページを最初から目を通して、ドイツを思い出してみたいと思います。なにか気づいたことがあればまたお便りします。もうドイツのどこかは氷点下になっているでしょうし雪も舞うところもあるでしょう。これから長い冬が始まります。お身体に気をつけてお過ごしください。
Tschues! Bis bald!

投稿: 8Hecken | 2007年10月23日 (火) 17時37分

>たまねこさん
「なぜやらないんだ」と言われてもねー(笑)
算数では、九九の練習をよく手伝ってまして、「5×5!」とか「7×8!」とか、猛スピードで毎日出題してたので、数字だけは、すばやく発音できるようになりました。面白いのが、こっちでは「九九」のことを「1mal1(1×1)」と呼ぶこと。「1mal1ができないと、3年生になれないよ」みたいな。
フランクフルト、行ってきましたよ〜。
クリスタさんにもお会いできたし、その他にもうれしい出会いがありました。
また近々レポートしますね。

>8Heckenさん
ありがとうございます! 
共感してもらえる方に見ていただけて、うれしいです。
私の住んでいるあたりも、景色はまだ秋なのに気温はすでに冬並みです。
長い冬…クリスマスを心の支えにがんばります。また見に来てくださいね。

投稿: ちえぞう | 2007年10月26日 (金) 06時06分

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