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ドイツのハロウィン

ホームステイ先の村「ウェストキルヒェン」と、勤務先の町「ミュンスター」との間は、車で片道30分の距離。

毎日の通勤ドライブ中(もちろん運転手はホストマザーであり学校の同僚でもあるイルカですが)、私はたいてい窓の外に広がる真っ平らで畑ばっかりの広大な風景を眺めていました。

その時目につくのが、畑の中に立っている看板。この看板がドイツの季節の移り変わりを教えてくれました。

春には「Spagel(白アスパラガス)」、初夏には「Erdbeer(イチゴ)」、そして秋には「Kuerbis(カボチャ)」!

つまりは、「農家で直売しますよ」というお知らせの看板なのですが、いつもはビュンビュン素通りして見向きもしないイルカが、ある秋の日「Kuerbis(カボチャ)」の看板に反応! 
車をそっちに走らせます。

農家直買初体験だ!と、わくわくしながら進むと…。

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まあ、なんてステキ! いろんな種類のカボチャたち。
ちなみに、一番大きい品種はドイツでは「Hokkaido」という名前で売られています。(ナゼ?)



これをいくつか買って帰って、何をするかというと、もちろん…、

ハロウィンの準備!
なのでした。

「きゃ〜っ、ハロウィンだって〜。すてき〜! でも西洋ではあたり前よねっ。伝統よねっ」

なんて私が浮かれていると、イルカがビシッと、
「ハロウィンなんて、10年前には誰もやらなかった」

…そう。ハロウィンはもともとアングロ・サクソン系民族のお祭りなので、ゲルマン国ドイツには、そんな行事は存在しないのです。
ところがドイツも昨今アメリカナイズされてまして、子どもや若い家族中心に「ハロウィンやろうぜ、やろうぜ、楽しいじゃん!」となってきたそうなのです。

まあ、何はともあれ、おもしろそう! ってことで、まずは定番のカボチャランタン作りから。絵や写真では見たことがあっても、実際に作るのは初めてでした。

まずはマジックで下書きをします。

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シャナ(3才)と比べてこのサイズ。でかい!




そこにナイフをグサグサ刺して、少しずつ切っていき、てっぺん部分をガバッとはずします。(意外と簡単で楽しい♪)

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そしてスプーンで中身をほじくるのですが、「わた」だけじゃなく、ぶあつい実の部分も削った方が、いたみにくくて良いそうです。




…ということでやってみたのですが…かたい!痛い!手が!

「削った実はカボチャスープにするのよ」というイルカの言葉だけを励みに、ガリガリガリガリ! いや〜、がんばりました。

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最後に目、鼻、口をくりぬいて完成! 玄関に飾りました。
(ちなみに私が一人で作ったのは、中段のちびっこいのです)






私が働いていた学校も、この時期ハロウィンムードだったので、ここぞとばかりにハロウィン関連の折り紙を教えまくりました。

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イルカの受け持ちの「Igel(ハリネズミ)クラス」の作品。
おばけカボチャは、簡単なのにけっこうリアルで、好評でした。
折り方はこのサイトをご覧ください↓
http://www.origami-club.com/


さてさて、ハロウィン当日。

夕方私が部屋にいると、「ウオ〜ッ!」という叫び声とともに、小さなヴァンパイアがとびかかってきました。
「ひえ〜っ!」
本気でびっくりしました。恐怖さえおぼえましたよ。

ヴァンパイアに変身したヨッシーは、ありゃ、身も心も吸血鬼化してました、ほんとに。
そして、バットマンならぬバットガールもバタバタと乱入。

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見よ、恐怖の兄妹!







その夜にはもちろん、血も凍るような晩餐が待っておりました…。

P1090895 蜘蛛が!蜘蛛が這っております!









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飲み物はもちろん「ブラッド」オレンジジュース。








こんなことをさらっとやってしまえるイルカのセンスに、いつもながら脱帽です。

けれど、「すごいね!」と喜ぶ私に、しつこいほど
「言っとくけどハロウィンはドイツの行事じゃないからね!」
と繰り返すイルカ。
もう分かったよ…(笑)

食事の後は、お待ちかね、「trick or treat(お菓子かいたずらか)」の時間です。
ドイツでは「Susses oder Saueres (甘い物か嫌がらせか)」といいます。

「チエもいっしょに行く?」と聞かれたので、もちろんついていきました。
真っ暗な田舎の夜道を、ヴァンパイア兄妹とその母とともに自転車と走り回るのは、なんか変な笑いがこみ上げてくるような、おかしな感覚でした。

知り合いの家をひと通りめぐり、「Susses oder Saueres?」と言って「はい、Sussesよ」とお菓子をもらう、という流れだったのですが、あるおうちでは面白い切り返しをされました。
「Susses oder Saueres?」と言うと、その家の人が、甘いグミキャンディーとすっぱいグミキャンディーを1つずつ持ってきて「はい、Susses(甘いの)oder (か)Saueres(すっぱいの)?」と聞き返してきたのです。

ドイツ語の「Saueres」には「すっぱいもの」と「嫌なこと」という2つの意味があるんですね〜。いやお見事!

なぜか付き添いの私まで、たくさんのお菓子をもらって、ほくほくのハロウィンの夜でした。

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最後に学校の用務員のMr.マッキンタイヤー(スコットランド人のおもろいおっちゃん)ハロウィンバージョンです。
和風…(笑)

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コメント

happy02わーぃ♪
更新楽しみにしてました☆

Hokkaido...私も最初ビックリでしたsign01
元が日本種のカボチャらしいです。
スープ向きのドイツ種と比べて、煮物にしても美味しく頂けましたよdelicious

投稿: Hana | 2010年1月23日 (土) 20時58分

わあ、Hanaちゃん久しぶり~っ。
コメントありがとう!!
さすがドイツでもじゃんじゃん日本食作ってたHanaちゃん。煮物にしたのね。
今後もがんばって更新するので、たまに見に来てね~。
しかし、いつ現在進行形のブログになるのやら(笑)

投稿: ちえぞう | 2010年1月23日 (土) 21時16分

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