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ダーリンは中国人 その1

遅くなりましたが、中国旅行のレポートです。

そもそも、中国には何の興味も関心もなかった私が、旅行、しかも北京や上海といった定番ではなく、重慶、成都とう内陸のマイナー都市にまで繰り出すことになったきっかけを、まずお話しましょう。

ちえぞうのドイツ人友達の中に、トーマスとズージーという、素敵で気さくなケルン人カップルがおりまして、彼らとはとても仲良しなのですね。

ちえぞうがドイツから帰った翌年、彼らは日本に遊びに来まして、わが家に何泊かし、いっしょに大阪観光したり、うちの姉夫婦が京都を案内したり、わが家でたこ焼きをつつきあったりと、すこぶる楽しい時を過ごしました。

その次の年、今度は我々夫婦がドイツに行って、彼らの家に泊めてもらいました。

年に一回ペースで会っているので、「来年も、世界のどこかで会おうね〜」なんて、冗談めかして言っていたのですが、それが実現したわけです。

…中国で(笑)。

きっかけは、トーマスから来た一通のメール。
彼は、大手自動車メーカーのエンジニアなのですが、この度、新車開発のために半年間、重慶に赴任することになったというのです。
「夏にはドイツからズージーも来るから、今年のバカンスは、一緒に中国で過ごさないかい?」

ちゅ、中国ですか…。
「中国→日本の隣→チエたちに会える!」
という無邪気な発想なのでしょうが、私にとっては、精神的にとても遠い国。

でも、せっかく誘ってくれてるしな。
この機会を逃すと二度と行かないだろうしな。
ちょびっとなら行ってもいいかな。
と、思いきって踏み出すことに。


当初は、北京を中心に何泊か、と思っていたのですが、お互いの日程をすりあわせ、あーだこーだ旅程を検討した結果…。

結論。「とりあえず重慶に来い!」

となりました。

…重慶。…工業都市。…スモッグ。…観光する所あんの?
と、テンション下がりかけたのですが、

「近くに成都もあるよ」と聞いた瞬間、うちの旦那が一変。

「成都! 蜀の都! 行く行く!!」
三国志好きの血が、急騰したわけで(笑)


でも、アジア旅行をほとんどしたことがない、われわれ夫婦が、いきなり中国、しかも個人旅行というのは、あまりに不安なので、強力な助っ人を引っぱりこむことにしました。
年に何度もアジア旅行をしていて、
しかも最近中国語を習いはじめたという、旦那の妹、なみえちゃん。

声をかけてみると、「いいよ〜。希望? んー、天安門広場の『毛沢東の遺体』が見たい!」(前回北京に行った時、見逃したらしい)
とのことだったので、帰りにちょっとだけ北京にも寄ることにしました。

そんなわけで旅程が決まり、航空券とホテルの手配を済ませ、個人旅行としての準備はすべて整いました。

出発が近づいたある日、
「あ、そうそう、ガイドブック買わなきゃね〜。」
と、本屋でいろいろ見ていると、驚愕の事実が…。

「毛沢東記念堂 月曜休館」
我々が行くのは、8月2日、

月曜日。

うわ〜っ!きた〜っ!

毛主席に嫌われた!

というか旅の神様に嫌われた!

いえいえ、これまでもね、うすうす感じてはいたのです。

「私は個人旅行に向いていないのではないか」と。

旅行に行くたびに、飛行機が飛ばないとか、
ホテルが予約できてないとか、電車がストで止まってるとか、ちがう町に行っちゃったとか、いつだって何か起こるのです。

そりゃ、自分の不注意で起こるトラブルもありますが、たいがいは天から落ちて来たようなトラブル。
しかも、ギリギリなんとか自力で解決できるような、プチトラブル。致命傷ではないが、胃にくるタイプ。
旅の終えての感想はいつも、
「はい、良い修行でした」。

そんな私なので、今回もイヤな予感はしていたのですが、来ましたよ、一発目。

そりゃ、毎回旅の話題には事欠きませんけどね、
関西人的にはオイシイかもしれませんけどね、
こっちとしては、できるだけ予定通りに事を運びたいわけですよ。
無為に疲れたくないわけですよ。

という願いを、今回も旅の神様は聞き入れてくれませんでした。
それどころか、過去最多のトラブルを、これでもかと頭上にぼんぼこぼんぼこ落としてこられました。

というわけで、前置きが超長くなりましたが、以下、
「ちえぞう旅難の記録」をお送りします…。


7月30日金曜日、関空から重慶へ。直通はないので、北京で乗り換えです。

チェックインカウンターで、いきなりお姉さんが困り顔。

どうやら、関空→北京のチケットは出せるのに、北京→重慶の国内線のチケットが発券できない様子。航空会社に連絡してもつながらないとのこと。

「10分後にまた来てください」と言われて再びカウンターに行くと、ちゃんと発券されてました。ほ。

中国国際航空で、一路北京へ。

Photo 機内の雑誌が、いい味出してます。














3時間弱で、北京に到着。ここで一度荷物を受け取り、入国審査を経て、重慶行きの国内線に乗り換えです。

荷物をまた預けなおさないといけないということで、それらしきカウンターに預けに行きました。

しかし、なんだかそこの職員さん、不真面目…。

べらべらしゃべりながら働いてますやん。

一抹の不安を覚えながら、とりあえず、搭乗口のロビーへ。

出発まで時間があるので、売店で中国食品などひやかしながら、楽しく時間をつぶし、

「そろそろゲートに行かないとね〜」

と、向かっている途中に、出発便の案内掲示板が。

何気なく見て、

「え。」

息が止まりました。我々が乗る便名の横に、はっきりと、

「canceled」

…でました、旅難二発目!

どうすりゃいいんだ。もう、セキュリティーチェックまで済ませたというのに!

とりあえずゲートに行ってみよう。

だめだ! 人っ子一人いない。

誰に聞けばいいんだ。というか、何語で話すんだ。英語か。誰がしゃべれるんだ。誰もしゃべれません!電子辞書は?あかん!トランクの中や!

と、3人でパニクりながら、とりあえずセキュリティチェックのところへ戻ると、横っちょにインフォメーションカウンターが。

お姉さんに、全力の身振り手振りでなんとか状況を伝えると、セキュリティチェックを逆戻りして、中国国際航空のカウンターに行けと言われた…気がした。

どっから戻るんだとわーわー言いながら、生まれてはじめてセキュリティチェックを逆進し、国内線カウンターゾーンに来たものの、どのカウンターに行けばいいか分からない。

あっちで聞いて、こっちで聞いて、そのたんびに違うところへ行けと、たらい回しにされ、

「ああ、もう重慶になんて行けない気がしてきた…」

と思ったころ、「特別サービス」的な表示のあるカウンターを発見。

そうだ、我々は今、特別なサービスを必要としているぞ!ここにちがいない!

と、いちかバチか並んでみたのですが…

まあ、中国の人々というのは、噂通りですね。

「文句を言い」、そして「割り込む」人種。

みんなカウンターでもめるから、自分の番が来るまでめちゃめちゃ待たされる上に、待っている間も、横から後ろから斜めから、圧が。プレッシャーが!
心がすさんでまいります。

やっと順番が回ってきて、事情を説明すると、無事1時間後の便に変更してもらえました。
「それで、荷物は?」と聞くお姉さんに
「もう預けた」と伝えるのに、またひと苦労。
なんとか伝わったものの、お姉さんはどっかにちょろっと電話して、
「はい、次の方」

…とっても不安だ。
荷物、絶対届かないよね。荷物ってこうやってなくなるのよね、きっと。

そういえば、預けた時もなんか怪しかったし。真面目に働いてなかったし…。

ほぼ絶望しながら、我々は二度目のセキュリティチェックを受け、搭乗口に向かったのでした。

重慶空港で待っているトーマスたちに電話しようとしたけどうまくつながらないまま、とりあえず搭乗。

しかし、飛行機が動かない…。
理由もわからぬまま、機内で1時間ほど待たされた末、やっと飛びたったのでした。

2時間半後、ようやく重慶に到着。

絶望のあまり、ほぼ半目になりながら、手荷物受け取りコーナーへ向かう私たち。
エスカレーターを下っていると、


「…あったぁぁぁぁ!!!」
なみえちゃんの絶叫。

見ると、いとしい、いとしい、我々の荷物が流れてくるではありませんか!

「奇跡だ〜っっ!!」
ドドドドド〜ッとエスカレーターを駆け下りる我々を、あっけにとられて見つめる中国人たち。

あんなに嬉しかったことは、ここ何年かありません。感動しました…(笑)

外に出て、とりあえずトーマスたちに電話してみると、もう重慶市内のホテルに行っちゃってるとのこと。

そこで我々も、自力でホテルに向かうことにしたのでした。

(その2に続く)

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コメント

特別なサービス受けれて良かったね(笑)

いや~、しかしやっぱ
のっけから世界が違うね。
ちえぞうは★

ステキ過ぎ。

そしておもろすぎ。

投稿: ミバエ | 2010年8月19日 (木) 03時48分

やってるなぁ(笑)。
(受難の)旅行記、楽しみです。

投稿: Coke | 2010年8月19日 (木) 12時37分

なぜ英語に自信がないのに辞書をトランクに入れるんだw
大事なものは肌身離さず持っておかなきゃ。

トラベルの語源はトラブルというけど、まさにそんな感じですな。

投稿: あき | 2010年8月20日 (金) 21時58分

ミバエさん、
ありがと〜。なんか、いろいろありすぎてなかなか進まんのやけど、ほめられたので、頑張って先を綴るわね。

Cokeさん、
あいかわらずでしょう(笑)
ようやく自分が旅に向かないことに気づきはじめました。

あきさん、
そうよね。普通、そう思うわね。
でも、私の中では、
「電子辞書=ドイツ人達と話すためのツール」
だったので、現地到着までは無用だったのよ。
飛行機ってさ、飛ぶとおもうやん、普通(笑)

投稿: ちえぞう | 2010年8月23日 (月) 11時52分

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