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2010年9月

ダーリンは中国人 最終章

いやはや、ようやく最終章です。
3泊4日の旅なのに、そのレポートに何日かかってるのでしょう(笑)


さて、重慶空港からやっと飛んだ飛行機が、北京に着いた時には、もう日付が変わっていました。

広大な北京空港。
どこに着くのかと思ったら…、

P1190758 まさかのタラップですよ!
大統領か!







Photo そして、このバスに詰め込まれ、どんぶらこっこと空港の建物へ…。







疲れた体をひきずって、ようやくタクシー乗り場にたどりついたものの、またもや長蛇の列…。

やっと順番がきて、乗り込んだ時には、もう我々、疲労と眠気でダウン寸前。
「なんでもいいから、ホテルまで連れて行ってくれ〜〜」
と、投げやりモードでした。

ところが…。

タクシーの運ちゃんが、まさかの、

超ハイテンション!!

真夜中なのに!!
この旅史上、最高のご陽気キャラではないか!!

走り出すやいなや、

「北京へようこそ! 音楽でも聞きながら楽しく行こうっ!」

と、CDケースを取り出し、ご自慢のコレクションの中から、

「んー、どれにしようかな〜? これこれ! これがオススメっ!」
と1枚選んで、流し始めました。

盛大に流れる、マーチングバンド風の曲。

「どうだい、これが中国の音楽だよ〜。いいだろう!」

運ちゃんは言いますが、どう聞いても、

軍歌……?

一曲終わると、またCDを入れ替える運ちゃん。
「これこれ、これも、オススメなんだよ〜!」

と、かかった曲は、

またマーチング。
…いや、あの、さっきとどう違うか、わからないんですけど…。

微妙なテンションの私たちにおかまいなく、
終始テンションアゲアゲの運ちゃん。

しまいには、

「楽しいだろ〜? ほら、一緒に踊ろう!!」

と、助手席の旦那を誘って、上半身でルンルンと踊り始めました。

しかたなく付き合う旦那(笑)

あまりのご陽気さに、いやおうなく我々のテンションも上がりはじめ、なんかわからんけど楽しくなってきました。

ホテルに着く頃には、我々の顔にも、ひさかたぶりの笑顔が。

ありがとう、運ちゃん。
サービス業の神髄を見た気がするよ。

ホテル「北方佳苑飯店」は、思ったより立派なところで、場所も、北京随一のショッピングストリート「王府井」のド真ん中。

お便利お便利。

チェックインもスムーズに済ませることができましたが、
なんだかんだで、ふとんに入った頃には夜中の3時をまわっていました。

「明日は、とりあえず、8時に起きよう。」
と、一同しめしあわせて、ようやく床についたのでした。


8月2日 月曜日、中国旅行4日目の朝。

「♪♪♪」

旦那の携帯アラームの音で目覚めたちえぞう。
「あ〜、もう8時か…」

と、起き上がろうとするも、どうにも眠い。つらい…。

しかし、そこは気合いで、えいやっと起き上がってみると、
あら? 意外に頭すっきり。

体のだるさは凄まじいものの、なんとか起きられたので、ごそごそと身支度。

しかし、旦那となみえちゃんは、やっぱりしんどいようで、起きる気配なし。
10分ごとに鳴るアラームも、虚しく切られ続けます。

出発予定の9時が近づいたので、さすがに起こさねばと、旦那に声をかけてみました。

「もう9時やで〜」
「ムニャムニャ…。ねむい…。」
「思いきって起きたら、意外とすっきりよ。がんばれ!」

なんてやりとりをしていると、ふいになみえちゃんがムクッと起きあがって、

「どうしたん、ちえちゃん。まだ
、7時やで。」

「え…………?」

9時…じゃ…、ないの……??

自分の時計を見ると、なんと、たしかにまだ7時。

「?????」

…はっ!
アラーム!!
旦那のアラーム!!
あれはもしや、毎平日の7時に、会社行くために、いつも鳴らしてるやつではないか!?
それが、自動的に今日も鳴ってしまったのではないか!それを聞いて私は起きたのではないか!!

…とするとですね、日本との時差は1時間だから、私が起きたのは、実際には…

6時

3時間しか寝てなかったのね、私(泣)

そりゃ、しんどいはずだわ。
はいこれ、旅難6発目に認定。

旦那となみえちゃんは、当然寝なおすということで、「あんたも寝ろ」と言われたのですが、もうバッチリ支度までできているので、今さら寝れません。

きっちり2時間分、時間をもてあましたちえぞうは、お散歩にでかけることにしました。

朝7時の繁華街、王府井。当然まだ店はあいてません。

そのかわり、目の前に広がるのは、中国の出勤風景。

みなさん、駅からこちらへ、じゃんじゃん歩いてこられます。

飾らない日常の風景という感じで、なかなか面白い。

皆さんの服装も、さすが首都だけあって、こぎれいで、日本の出勤風景とあんまり変わらないかんじ。

…というわけで、わたくし、まぎれてみました。

駅から来る人の流れを逆進して、

P1190771

地下鉄の階段を降り…、










P1190773

これが改札!

セキュリティーチェックしてる!

写真を撮って、逃げるように去りました。

びくびく…。


P1190768 はい、

「中国の早朝風景」

その1







P1190775 その2










P1190769 お巡りさんと、交通整理係のおじさんが、2人一組で働いてます。









P1190772 北京の公衆電話。










いろいろ面白かったのですが、それにしても北京て、中国というより、なんかヨーロッパっぽい。

道の広さとか、建物の感じとか、じゃばらつきのバスとか、そこはかとなくドイツっぽいと感じました。

北京オリンピックに向けて整備されたんでしょうか。

重慶、成都のごちゃごちゃアヤシーイ町並みを見ていただけに、その差に驚きました。

ぷらぷら歩いていると、

P1190781 天安門広場とホテルとの間に、ええ感じの公園を発見したり、







P1190800_2 老舗の靴屋さんの前で、かわいい子どもたちに出会ったり、









P1190798 「小吃街」という屋台通りで…、










P1190796 ミニーさんに出会ったり。

(「触るなキケン」と書いてあります…笑)









いや〜、散歩って楽しい!

最後に、マクドナルドに寄ってみると、

P1190805 こちらは、本物。

ハッピーセットがドラえもんだったので、店中ドラちゃんだらけでした。





P1190808 そして、朝マックに謎のメニュー発見!

「スパイシーグリルチキンマフィン」ですって。満分=マフィンなんですね〜。




P1190809買っちゃった!

お野菜いっぱいで、かなり美味しかったですよ。







と、ずいぶん堪能したところで、ホテルに戻り、あらためて3人で繰り出しました。

北京で見たい所はいろいろあれど、我々に残された時間は、たった3時間あまり(泣)

…ということで、とりあえず、天安門広場に行くことに。

徒歩で20分ほどの距離ですが、リッチにタクシーで向かいました。

P1190827

はい、到着〜!










この写真ではわかりませんが、周りはもう、観光客だらけ!

ものすごい混みっぷりです。

中には、こんなガイドさんも…。

P1030442

なぜ?

こいのぼり?









観光ムードとは言いながら、要所要所では軍人さんが、ものものしく警備してたりして、ああ、ここは、政治的に大事な場所なんだ〜ということが、肌で感じられた、天安門でした。

P1030460
その後、我々は、さっき私が目を付けた美しい公園を通り抜け…、








P1030448

柳がきれいでした〜。












さきほどミニーさんに遭遇した「小吃街」へ。

ここは、中国各地のB級グルメを食べ歩ける屋台通りです。

P1190797

いろんな生き物の串焼き…。

(旦那は羊肉串を試してました)







P1190854

なんかの鳥の肉…。










P1190855 はい、定番のゲテものですよ〜。
なにげに、ヒトデが一番きもちわるかったりして。






P1190859 そしてなぜか、たこ焼きを発見!
大阪名物やがな。







旦那が羊肉を試した意外は、アイスクリームのフライとか、小龍包とか春巻きとか、いたっておとなしい物で、雰囲気だけ味わった私たち。

ただ、全体的に観光観光していて、地元民が集う感じではなかったのが残念でした。

この後、残された少ない時間で王府井をかけずりまわってお土産を買い、この旅最後の最後のメニューが…、

北京ダック

これですよ〜。

期待に胸をぱんぱんに膨らませ、我々は、北京ダックの老舗レストラン「全聚徳」へ。

ダック1羽まるごと注文すると…、

P1190877
目の前でサバいてくれます!
テンション上がる〜。







P1030501 まず前菜に、この脂ののった皮を。
「お砂糖でお召し上がりください」と言われたので、おそるおそる試してみると、



…ジュワ〜〜

う、うまい!
ジューシー!
感動!!

P1190880 そして、お肉を定番の食べ方で。
うまい、うまい!!

幸せ〜〜〜っ!






お腹いっぱい、胸いっぱい。
大大大満足でした〜。

…と、余韻に浸る間もなく、空港へ!!

最後に、空港でもショッピングしたのですが、ああいう所で働いてる人たちって、さすが、一目で客がどこの国の人間か見分けられるんですね〜。

私もなみえちゃんも、一言も発していないうちから、「こんにちは」と声をかけられました。

さすが!

しかし、うちの旦那には、

…もう、お分かりですね?

迷わず「ニーハオ」。

いやいや。

3人一緒にいるのにっ!

中国人男性と日本人女性2人のトリオって、不自然すぎるやろっ!

そんなシチュエーションをものともせず、プロの目を欺き、中国人に見られる旦那。

あんた、スパイになれるよ(笑)


そしていよいよ、この中華の大地にサヨナラする時が。

さあ飛べ! 

飛行機!!


…………飛んだ。普通に。

飛行機が飛ぶって、

シアワセ。



こうして、我々は、8月2日の夜、無事日本に戻ることができたのでした。

いや〜、あまりの旅難の多さに、思わぬ長期連載ブログになってしまいました。

まあ、結論としては、

「しばらく旅は、けっこう。」

ということで。
こりごりさんです、本当に(泣)

行くとしても、ツアーにします。

今度生まれ変わったら、旅の神様に愛される女になりたい。


(完)

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ダーリンは中国人 その7

タクシーが走り出してしばらくたったころ、またもや前日の成都のような、ものすごい雨!!
前も見えないほどの夕立ち、いや、スコールです!!

まあ、この日の重慶も、オニのように暑かったので、納得のゲリラですけれど、それにしても、すごい降りよう!

トーマス達と別れて、再びちえぞうのアンラッキーパワーが首をもたげてきたのでは!?
と、今後の旅に不安を感じる一同…。

道は混むし、事故渋滞があるしで、もう間に合わないのでは!?
と、心配しましたが、結局いい時間に重慶空港に着いて、ひと安心。

「まさか、今回もキャンセルなんてことはないよね〜。ハハハ。」

なんて言いながら、出航案内板を見てみると…、


canseled

…旅難、何発目やったっけ? 5発目?


あの…行きも帰りも出航取り消しなんですけど…。

このくじ運の良さ、何かに生かせんものでしょうか。

まあね、しかしね、われわれは、もう経験者ですからね。
慌てず騒がずの、チケット変更ですよ。

カウンターで、超スマートに、微笑みさえ浮かべながら、1時間後の便に変更してもらい、

「いや〜余裕余裕、旅の達人とよんでくれたまえ!」

てなもんで、搭乗口へ。
3人で楽しくアイスなんて食べながら、搭乗時間を待ちます。

そして、何気なく、また出航案内板を見ると、

…なんじゃこれ。真っ赤っか。


取消し 遅延 遅延 取消し 遅延 遅延……

一便も、飛んでへんやないかっ!!

天候不良で、完全ストップですってよ。
再開のめど、立たずですってよ。

便変えた意味ないやん!
結局、飛ばへんかったら、おんなじやん!

今日はね、北京の夜市で、屋台グルメを堪能する予定だったのよ。
どうしてくれるの、わたしのグルメ!!

…とっても悲しい気持ちで、呆然と待ち続ける私たち。

1時間たっても、再開の気配さえありません。

ロビーに人が増えるばかり…。

そのうち、ちえぞうは、宿のことが心配になってきました。

ホテルはHISで予約してるけど、もし夜中に着いて「もう部屋ありません」なんて言われたらどうしよう!

しかも今夜のホテルは、中国系で、場所はいいけどサービスはいまいちって、ネットの口コミ評価低かったし…。

せめて「遅れます」ってホテルに伝えたいけど、言葉に自信ナシ…。

そうだ! HISに電話してみよう!

トゥルル〜。

「…本日の営業は、終了いたしました…。」

なんやと! 頼りにならんのう!

ならば奥の手、ここに電話するしかないか…。

手持ちのクレジットカード会社の、

「グローバルエマージェンシーライン 24時間対応」。

旅行中の病気、ケガ、盗難などなど、アクシデントならなんでもござれ、という魔法のような電話番号。もちろん、はじめてかけます。

トゥルル〜。

「はい、どうしました?」

まるで、頼れるお医者さまのような、たのもしいオジさんの声。

かくかくしかじか…と説明すると、

「ではホテルに電話して確認してみますね。英語が通じるようであれば、夜中過ぎてもチェックインできるよう、たのんでみます。おり返し電話しますので、しばらくお待ちください」

流れるような、気持ちのよい対応。言葉のうしろに、「百戦錬磨」を感じました。

5分ほどして、携帯が鳴り、

「無事ホテルに確認できましたので、もう大丈夫です。何かあれば、またお電話ください。ご利用ありがとうございました〜」

…すごい。

無料でこのサービス。かかったのは、最初の電話代だけですよ。

しかも私、旅行費用さえ、このカードで支払ってないんですよ。

ありがとう、ありがとう、VISAジャパン! すばらしい会社!

見習ってくれ、HIS!


さて、宿の心配がとけると、なんかお腹がすいてきました。

そういえば、さっきから、中国人達が皆、カップラーメン片手にうろうろしてます。

あたりにただようラーメン臭。

そう、中国ではお湯が無料。空港のロビーにも給湯器があります。売店ではラーメン売ってます。

ということは…、

カップラーメンが作れる!

ロビーには、レストランもあるんですよ。でもみんな、カップラーメン食べるんです。

前日のことがありますから、「食べられるうちに何か食べておかなければ」という気持ちになってしまったちえぞう。

「お腹すいてない」という旦那やなみえちゃんを尻目に、ひとり、食い気に走ってしまいました。だって、暇なんだもの。食べる事しか楽しみがないじゃない。

いざ参戦!

P1190738 吟味の末、辛くなさそうなこのラーメンを選び、給湯所へ。









しかし、予想どおりの大行列です。

あまりにみんなラーメンを食べるので、当然のお湯切れです。沸騰待ちです。

全然列が進まない〜とイライラしてると、どこぞでお湯を入れたらしい人が歩いてきました。

「ん?あっちにもあるのか?」

と、列をぬけて見に行きましたが、それらしい所はなし。

もしや!と、レストランのお姉さんにカップを見せてみると、無言で受け取り、カウンターの奥でお湯を入れてくれました。

…なんという裏ワザ。

モラル的にどうかとは思いますが、ともかくできあがりました。

P1190739 中に入ってた、折りたたみのフォークで、いただきます!









うん、うまい!

大満足の味とボリュームでしたよ。鶏ベースのスープがおいしかったです。

ラーメンを食べ終わり、また暇になったちえぞう。

売店を物色していると…、

Photo

いも菓子発見!

じゃがいもは中国語で「土豆」だそうな。

これは、試してみなければ…。

「質量が保証する」健康食品ですって(笑)

食べてみると、なんというか、チップスターを砕いて砂糖でかためたような、「健康」とはほど遠い食べ物でした。まあ、「いもおこし」ですね。

ええかげん暇つぶしも限界になってきたころ、やっとやっと、飛行機が動き始めました。

我々の便も、搭乗時間が表示され、やれやれです。

それまでもう少し時間があるので、「晩ご飯を食べよう」と言うちえぞう。

旦那「もう、ラーメン食べたやないか」

私「いや、足らん」

なみえちゃん「きっと機内食出るよ」

私「出なかったらどうするんだ」

…よっぽど、前日の「晩ご飯にありつけないかもしれない」恐怖がこたえたのでしょうね。

むりやり2人を付き合わせ、カフェで定食を食べました。まずくもないけど、うまくもない、微妙な感じ。

さて、待ちに待った搭乗時刻になったので、ゲートに行き、チケットを見せたのですが、なぜか「違う」と言われた私たち。

「ん?まだなのかな?」

と、しばらく待ってみることに。

出発時刻が近づき、不安になったなみえちゃんが、案内板を確認しに行くと…、

「私らの便、最終案内になってるよ!

なんだと〜っ!?

4時間も待たされた上に、乗り過ごしたじゃ、シャレにならん!どういうこった!

と、さきほどのゲートに走り、チケットを見せると、今度のお姉さんは血相を変えて

「早く乗ってくださいっ!」

なんのこっちゃいな! なんでさっき乗せてくれへんかったの〜?

と心の中で叫びながら、我々はギリギリセーフで席に着いたのでした。

ようやく北京へ飛び立った飛行機。

飛行機が飛ぶって

…いいね。


ちなみに機内食はというと、

…はい、出ました(泣)。

ごめんなさい。


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ダーリンは中国人 その6

武侯祀から、トーマス達と待ち合わせている成都駅まで、タクシーでGO!
改札を入ったところで、無事2人に会えました。

トーマスたちはあの後、成都市内をぶらぶら散策したとのこと。
パンダのかぶりものと、キティちゃんの首ふり人形を買って、満足げなお2人。

君らのツボがわからない…(笑)

対する、我々の戦利品は…。

Photo
じゃじゃ〜ん、
孔明様の、マストアイテム!!







「テンション上がるわ〜」
と、超ご満悦なうちの旦那。よかったね〜。

さてさて、夕闇迫る中、和諧号は一路、重慶へ。

着く直前、トーマスが、
「駅に着いたら、ちょっと急ぐからね。走るほどではないけれど。」

なんでも、駅に着いたら全員がタクシーに乗るから、急がないとタクシーを捕まえられないとのこと。

そして駅に着いたとたん、トーマスとズージーは、猛ダッシュ!

…走ってるやん!
と、突っ込みつつ、日本人組もなんとかついていきます。

無事タクシーに乗り込み、いったんホテルへ戻り、汗まみれの服を着替え、再び集合。

我々の次のミッションは…、


晩ご飯を、食う!

これが、意外と難題なのです。
なぜなら、重慶の飲食店は、全て10時きっちりに閉まってしまうのです。

ただいまの時刻は、9時15分。
…スリル満点ですが、
とりあえず行ってみよう!と、トーマスの行きつけのお店へ、急ぎます。

ホテルからの近道だという、ものすごい急な坂を駆け下ると、突然、とてもきらびやかな所に出ました。

トーマス「ここは重慶で今話題のスポット、ホンヤドンだよ」

われわれ「ハンギョドン…?」

我々のへなちょこリスニングのせいで、ここは旅の間中「ハンギョドン」と呼ばれ続けたのでした…。
(ちなみに、日本に帰ってからゆっくり調べると、正しくは「洪崖洞(Hongyadong)」でした)

そのハンギョドンの中へ入ると、飲食店街が。
まず我々の目を釘付けにしたのが、こちら。

Photo_2
小丸子料理…。

こんなとこで会えるとは思わなかったよ、「丸子」…。





さて、トーマスのお目当ては、この隣のお店。

もう半分閉まりかけているような雰囲気でしたが、ズンズン入っていって、強気の交渉をするトーマス。頼もしいね。

しかし、お店の人は、困り顔。たどたどしい英語で、やんわり断ろうとしている様子。

「きっと、ラストオーダーの時間が過ぎてるって、言いたいんだろうなあ」

と、想像はつくのですが、トーマスも引かないし、お店の人はますます困るしで、膠着状態。

その時です。

「オォ〜〜ッ!!!」

救いの神が現れた! というように、お店の人が、我々の後方を指差しました。振り返ると、その指の先には…、


うちの旦那。


堰をきったように、うわーーっと中国語でまくしたてる店員。

おそらくこんな内容。

「オマエー! ソンナトコデ、ナニヤッテンダ! ハヤク、コノ、セイヨウジンニ、セツメイシテヤレ! ウチハ、モウ、シメルンダヨ!!」


…久々に、きた〜〜っ!! 旅難、4発目!!


いやね、これまでも薄々、気づいてはいたんですよ。

うちの旦那は、とても中国人ぽいって。

ドイツに2人で行った時も、各地で迷いなく、「ニーハオ」と声かけられてましたから。

でもね、まさかね、中国本土で、ネイティブの方に認定されるとは思わなかった!

いやむしろ、光栄なことかもしれないよ、これは!

…とか、言うてる場合ではありません。

なんせ、我々の中に、まともに中国語をしゃべれる者はいないのです。

相手は、完璧に中国人相手だと思ってますから、ネイティブスピードでまくしたててきます。それに対してうちの旦那ときたら、「ハハ」と笑うことしかできないありさま。

どうにかこうにか、トーマスが中国語で「不明白(分かりません)」と言って、とにかく中国人ではない、ということが伝わりました。

そして、ただうちの旦那の心に傷がついただけで、なんの成果もないまま、店を後にした私たち。

残る望みは、ホテルのレストランだけ、ということで、来た道を引き返します。

来た時はものすごい下り坂、ということは、今度はものすごい上り坂…(泣)

しかも急いでるので、息も絶えだえな私たち。

ホテル内のチャイニーズレストランに着くと、サバイバルな気持ちを抑え、できるだけ5つ星ホテルの客らしく、にこやかな笑顔をまとって受付へ向かう私たち。

今度もトーマスが、上品そうなお姉さんと交渉してくれます。

しかし、やはりお姉さんも困り顔。

だってもう、9時半過ぎてるんだもんね〜。しょうがないよね〜。

なんて思っていると、突然、お姉さんの表情が変わりました!

その視線の先には…


うちの旦那。


救われたというように、中国語で語りかけるお姉さん。

おそらくこんな内容。

「モウシワケゴザイマセン、オキャクサマカラ、セツメイシテイタダケマセンカ? ウチハ、モウ、シメルンデゴザイマス…」


アハハと笑うしかない、うちの旦那。

繰り返す悲劇。

…ごめんね、ダーリン。…めっちゃ、笑っちゃった。

ものの10分もしない間に、2回も中国人にまちがわれるなんて、もはやミラクル(笑)

今度もトーマスが説明してくれて、真相が分かったお姉さんは、笑いをかみ殺しながら、謝ってくれました。


さて、そんなことはさておき、ご飯ですよ、ご飯!

ここでフラれたら、もう他に行く所がない私たちは、なんとか無理矢理くいさがって、「さっさと注文する」という条件のもと、ついにお姉さんからOKをいただいたのです!

いそいそと席につき、注文を済ます私たち。

そしてまず出てきたのは…、

P1030383 フルーツ。

いやいや、これ、たのんでないんだけれども。

…前菜?

と思って食べてみましたが、どう味わっても、フルーツでしかありませんでした。謎だ。

あとの物は、さすがホテル、どれもとっても美味しかったです。

Photo_3

えび餃子に、










Photo_4

春巻きに、









Photo_5

トーマスが注文した、いんげんの炒めもの。

これが、見た目からは想像できないくらい美味しかった!!







ひと通り食べて、たいへん満足した私たち。

たぶんシェフには、超過勤務させっちゃったね。ごめんなさい…。

さて、ここのお会計は、ちえぞうのカードで払ったのですが、カードを持って行ったお姉さんが、いっこうに帰ってきません。

もしやまた、通らないのでは?きっとそうだ!

と思い、受付を覗きにいくと、4人くらいの従業員たちが、キャッシャーを囲んで、あーだこーだ言ってます。

やっぱり!と思って声をかけると、

「いえいえ、こっちの問題なんで、席でお待ちください」的な答えが返ってきました。

不思議に思いながら待つと、お姉さんが、大量のレシートを携えてやってきました

店側の金額打ち間違い、それに継ぐミス&リカバー等々により、合計5枚ものレシートが叩き出されたとのこと。

次々と渡されるレシートに、サインをしたためるちえぞう。
スターになった気分でした(笑)

さすがに夜も遅いし疲れたので、今日はご飯が終わったら「おやすみなさい」かと思いきや、

「何言ってんだ! うちの部屋に来い!」
と、トーマスに強制連行された私たち。

この夜も、ドイツ語、英語、中国語、日本語の飛び交う、楽しい二次会が繰り広げられたのでした…。




8月1日 日曜日、中国旅行3日目。

今日のメニューは重慶観光。

朝イチでチェックアウトを済ませ、荷物をトーマスの部屋へ移動。おもむろに、町へ繰り出しました。

今日も朝から、ムワァァァ〜〜〜っとした熱気と湿気。

トーマスが、「ちょっと地元の市場でも見ないか?」と言うので、みんなでテクテク、ついて行きました。

繁華街を離れ、地元民が集うディープなエリアへ足を踏み入れます。

やっぱりもう、すごいですね。町の雰囲気が一気に貧しくなり、裸同然で天秤をかつぐおじちゃんが行き交い、飲食店はとてもアヤしく…。

そして、重慶でいま流行のファッションはこちら。

Photo_6 いや、暑いのはわかるけれどもね…。









ちなみに、成都にもこういう人、いっぱいいました。

さらにひどいのは、ランニングシャツをまくり上げてお腹を出した上に、脇の部分を内に寄せて乳首出してるパターン。そうなると、なんでそこまでしてシャツを着たいのかがわからない…。

さてさて、酷暑の中、お目当ての市場へやってきた私たち。

一歩足を踏み入れたとたん、独特のにおい、そして前方に見える、あらわなお肉ゾーン。

「あ、ダメだわ」

とズージーが言い、ドイツ人達は外で待つことに。

中は面白かったのですが、ほんとに地元民向けの市場なので、写真を撮れる雰囲気ではありませんでした。通路いっぱいに野菜やらなんやら 落ちてて、それをザクザクビチャビチャ踏みながら歩いたのには、ちょっと衝撃でした(笑)

ひとめぐりして外に出ると、うち旦那が、

「もう、話しかけられすぎて困るねん。しかも、返事せんかったら、めっちゃ怒られるし…」

私となみえちゃんも、それなりに声をかけられたのですが、旦那の場合は、返事をしなかったら「無視すんな!」と怒られるらしい。

…やっぱり、レベルが違うわ、ダーリン。



市場を出て、川沿いの道を歩きます。

「ここはたしか、最初にタクシーで通った道路だなあ」なんて思っていると…、

スーっと一台の車が寄ってきて止まりました。

運転手が窓をあけて、なんか話しかけてきます。

その視線の先には…、


うちの旦那。


道、聞かれてる〜〜!!

中国人ガイドやと思われてる!

まあ、西洋人2人東洋人3人のグループで歩いてたら、こっちが案内してるように見えるやろけどね〜。

まさか、ドイツ人が日本人を案内してるとは、夢にも思わんよね〜(笑)

「いえ、日本人です」と言うと、運転手は恥ずかしそうに笑いながら去っていきました。

「改めて、このグループって異質やんね…」なんて言いながら歩いていると、

また、スーっと止まる一台の車。もちろんお目当ては、


うちの旦那。


道聞かれてる〜〜!! 再びっ!!

同じ顛末を繰り返し、笑いながら運転手は去っていきました。

ものの5分もしない間に、2回も中国人に道を聞かれるなんて、もはやミラクルを超えて、ワンダホー。

ダーリン、素敵よ!

もうこうなったら、お腹を出して歩いてみようぜ!



さてさて、汗をダラダラたらした我々が行き着いた先は…、

Photo_8
じゃじゃ〜ん!
かっちょいい建物ですよ〜。

トーマスに「ここどこ?」と聞くと、

「ホンヤドン。」

ハンギョドンでした…。
ぐるーっとまわって、昨日と同じとこにきたんやね(泣)

しかし、昨日は、この写真でいうと、一番左端から入ったわけで、1階やと思っていた部分は、実は最上階だったということが横から見て分かり、びっくり。

これぞ、究極に3Dな都市、重慶ですね〜。

Photo_9

建物の脇の階段。

とてつもないです…。











Photo_10 ちなみに、これは、ホテル側の1階にあるモニュメント。

今、洪崖洞のあるところには、昔、こんなふうに家が建ってたんですよ〜ということを表しています。

崖にむりやり生やしたようなつくり。確かにすごい。






さて、川側から見た洪崖洞の1階はというと、

P1190705

お土産物屋さんでした。










P1190709地元の工芸品とか、いろいろ売ってました。

エルメスのバッグやシャネルのサングラスも、「お手頃価格」(笑)






ここで我々は、しばしショッピングを楽しみ、さらに上の階へ。

すると…

Photo_12

え、ここ6階やんね?

なんだ、この千と千尋的な街は!








ほんま、高さの感覚がくるう、おもしろい建物です、ハンギョドン。

じゃあ、そろそろ上にあがろうかということで、エレベーターを待っていたのですが、こんな建物なので、みんなエレベーターを使うわけで、なかなか来ない上に、すごい人ゴミ…。

やっと来たと思ったら、やはりすごい割り込み!!

私とズージーが取り残されそうになったその瞬間、

エレベーターからトーマスが飛び降りてきて、私をぐいっと中に押し込み、さらに離れたところにいるズージーを引っぱって、見事、2人ともエレベーターに乗り込みました! 電光石火の早ワザ!

外でぶーぶー文句言う中国人たちを、

「わかりましたよ、はいはい、ごめんね、Ha Ha Ha!」

と軽くいなして、ドアを閉めるトーマス…。

あんた、中国で、たくましく生きてるね!この地に来てから、いろいろ学んだんだね! 苦労したんだね!

と彼に拍手を送りたい気持ちでした。



お昼ご飯は、重慶の中心地で、名物の「火鍋」を食べることに。

その名のとおり、火を吹くような辛い鍋料理なので、ズージーはきっと無理にちがいないのに、せっかくだからと連れて行ってくれたお2人。

ほんま、いい人たちです…。

Photo_13

我々が入った店は、こちら。













Photo_14

そしてこれが、火鍋!

真ん中のゾーンはノーマルスープ、周りのゾーンは激辛スープと、2種類の味が楽しめるお鍋です。






お肉や野菜をぼんぼこ放り込んで食べるのですが、激辛スープの具をすくうと、もれなく大量の香辛料がひっついてきて、どうしよう、これも食べるの〜?という状態に。わが舌をだましにだましながら、いただきました。美味しかったですけど。

最初怖がっていたズージーも、真ん中のゾーンなら結構いけると気づき、最終的にはモリモリ食べてました。よかったよかった…。

お会計の段になって、伝票はないかしらと見まわすと、それらしきペラリとした紙を発見。
「これかなあ?」とトーマスの顔を見ると、
「そうだそうだ、それだ。おまえが払え!」とニヤニヤ笑ってます。
あやしい!と思って、店の出口まで行くと、
「さあ、出ろ出ろ。ハッハッハッ!」

やられました。トイレに行くふりして払ってたみたいです。

「遠いところまで来てくれたお礼」だそうです。
なんだよ〜。超、粋じゃないか〜。くそ〜っ。


その後、デパート内のカフェでお茶して、そろそろ重慶とお別れする時間に。

そしてそれは、トーマス&ズージーとのお別れをも意味しているのでした。

われわれは、これから北京に向かい、彼らは、あと何日か重慶に滞在したあと、二週間かけて中国各地を巡るのです。

トーマスは最後の最後まで、我々を助けてくれました。

空港まで行くためのタクシーを呼んで、運転手にしっかりばっちり行き先を告げ、「ナンバーを控えたから、もし変な事があったら、ここに電話して言え」と、電話番号のメモまで渡してくれました。

たくましいよ〜、ありがたいよ〜、トーマス!!

感謝の気持ちでいっぱいになりながら、2人と再会を約束し、われわれ日本人3人(いや、日本人2人中国人1人?)は、重慶空港へ向かったのでした…。

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