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ダーリンは中国人 その6

武侯祀から、トーマス達と待ち合わせている成都駅まで、タクシーでGO!
改札を入ったところで、無事2人に会えました。

トーマスたちはあの後、成都市内をぶらぶら散策したとのこと。
パンダのかぶりものと、キティちゃんの首ふり人形を買って、満足げなお2人。

君らのツボがわからない…(笑)

対する、我々の戦利品は…。

Photo
じゃじゃ〜ん、
孔明様の、マストアイテム!!







「テンション上がるわ〜」
と、超ご満悦なうちの旦那。よかったね〜。

さてさて、夕闇迫る中、和諧号は一路、重慶へ。

着く直前、トーマスが、
「駅に着いたら、ちょっと急ぐからね。走るほどではないけれど。」

なんでも、駅に着いたら全員がタクシーに乗るから、急がないとタクシーを捕まえられないとのこと。

そして駅に着いたとたん、トーマスとズージーは、猛ダッシュ!

…走ってるやん!
と、突っ込みつつ、日本人組もなんとかついていきます。

無事タクシーに乗り込み、いったんホテルへ戻り、汗まみれの服を着替え、再び集合。

我々の次のミッションは…、


晩ご飯を、食う!

これが、意外と難題なのです。
なぜなら、重慶の飲食店は、全て10時きっちりに閉まってしまうのです。

ただいまの時刻は、9時15分。
…スリル満点ですが、
とりあえず行ってみよう!と、トーマスの行きつけのお店へ、急ぎます。

ホテルからの近道だという、ものすごい急な坂を駆け下ると、突然、とてもきらびやかな所に出ました。

トーマス「ここは重慶で今話題のスポット、ホンヤドンだよ」

われわれ「ハンギョドン…?」

我々のへなちょこリスニングのせいで、ここは旅の間中「ハンギョドン」と呼ばれ続けたのでした…。
(ちなみに、日本に帰ってからゆっくり調べると、正しくは「洪崖洞(Hongyadong)」でした)

そのハンギョドンの中へ入ると、飲食店街が。
まず我々の目を釘付けにしたのが、こちら。

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小丸子料理…。

こんなとこで会えるとは思わなかったよ、「丸子」…。





さて、トーマスのお目当ては、この隣のお店。

もう半分閉まりかけているような雰囲気でしたが、ズンズン入っていって、強気の交渉をするトーマス。頼もしいね。

しかし、お店の人は、困り顔。たどたどしい英語で、やんわり断ろうとしている様子。

「きっと、ラストオーダーの時間が過ぎてるって、言いたいんだろうなあ」

と、想像はつくのですが、トーマスも引かないし、お店の人はますます困るしで、膠着状態。

その時です。

「オォ〜〜ッ!!!」

救いの神が現れた! というように、お店の人が、我々の後方を指差しました。振り返ると、その指の先には…、


うちの旦那。


堰をきったように、うわーーっと中国語でまくしたてる店員。

おそらくこんな内容。

「オマエー! ソンナトコデ、ナニヤッテンダ! ハヤク、コノ、セイヨウジンニ、セツメイシテヤレ! ウチハ、モウ、シメルンダヨ!!」


…久々に、きた〜〜っ!! 旅難、4発目!!


いやね、これまでも薄々、気づいてはいたんですよ。

うちの旦那は、とても中国人ぽいって。

ドイツに2人で行った時も、各地で迷いなく、「ニーハオ」と声かけられてましたから。

でもね、まさかね、中国本土で、ネイティブの方に認定されるとは思わなかった!

いやむしろ、光栄なことかもしれないよ、これは!

…とか、言うてる場合ではありません。

なんせ、我々の中に、まともに中国語をしゃべれる者はいないのです。

相手は、完璧に中国人相手だと思ってますから、ネイティブスピードでまくしたててきます。それに対してうちの旦那ときたら、「ハハ」と笑うことしかできないありさま。

どうにかこうにか、トーマスが中国語で「不明白(分かりません)」と言って、とにかく中国人ではない、ということが伝わりました。

そして、ただうちの旦那の心に傷がついただけで、なんの成果もないまま、店を後にした私たち。

残る望みは、ホテルのレストランだけ、ということで、来た道を引き返します。

来た時はものすごい下り坂、ということは、今度はものすごい上り坂…(泣)

しかも急いでるので、息も絶えだえな私たち。

ホテル内のチャイニーズレストランに着くと、サバイバルな気持ちを抑え、できるだけ5つ星ホテルの客らしく、にこやかな笑顔をまとって受付へ向かう私たち。

今度もトーマスが、上品そうなお姉さんと交渉してくれます。

しかし、やはりお姉さんも困り顔。

だってもう、9時半過ぎてるんだもんね〜。しょうがないよね〜。

なんて思っていると、突然、お姉さんの表情が変わりました!

その視線の先には…


うちの旦那。


救われたというように、中国語で語りかけるお姉さん。

おそらくこんな内容。

「モウシワケゴザイマセン、オキャクサマカラ、セツメイシテイタダケマセンカ? ウチハ、モウ、シメルンデゴザイマス…」


アハハと笑うしかない、うちの旦那。

繰り返す悲劇。

…ごめんね、ダーリン。…めっちゃ、笑っちゃった。

ものの10分もしない間に、2回も中国人にまちがわれるなんて、もはやミラクル(笑)

今度もトーマスが説明してくれて、真相が分かったお姉さんは、笑いをかみ殺しながら、謝ってくれました。


さて、そんなことはさておき、ご飯ですよ、ご飯!

ここでフラれたら、もう他に行く所がない私たちは、なんとか無理矢理くいさがって、「さっさと注文する」という条件のもと、ついにお姉さんからOKをいただいたのです!

いそいそと席につき、注文を済ます私たち。

そしてまず出てきたのは…、

P1030383 フルーツ。

いやいや、これ、たのんでないんだけれども。

…前菜?

と思って食べてみましたが、どう味わっても、フルーツでしかありませんでした。謎だ。

あとの物は、さすがホテル、どれもとっても美味しかったです。

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えび餃子に、










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春巻きに、









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トーマスが注文した、いんげんの炒めもの。

これが、見た目からは想像できないくらい美味しかった!!







ひと通り食べて、たいへん満足した私たち。

たぶんシェフには、超過勤務させっちゃったね。ごめんなさい…。

さて、ここのお会計は、ちえぞうのカードで払ったのですが、カードを持って行ったお姉さんが、いっこうに帰ってきません。

もしやまた、通らないのでは?きっとそうだ!

と思い、受付を覗きにいくと、4人くらいの従業員たちが、キャッシャーを囲んで、あーだこーだ言ってます。

やっぱり!と思って声をかけると、

「いえいえ、こっちの問題なんで、席でお待ちください」的な答えが返ってきました。

不思議に思いながら待つと、お姉さんが、大量のレシートを携えてやってきました

店側の金額打ち間違い、それに継ぐミス&リカバー等々により、合計5枚ものレシートが叩き出されたとのこと。

次々と渡されるレシートに、サインをしたためるちえぞう。
スターになった気分でした(笑)

さすがに夜も遅いし疲れたので、今日はご飯が終わったら「おやすみなさい」かと思いきや、

「何言ってんだ! うちの部屋に来い!」
と、トーマスに強制連行された私たち。

この夜も、ドイツ語、英語、中国語、日本語の飛び交う、楽しい二次会が繰り広げられたのでした…。




8月1日 日曜日、中国旅行3日目。

今日のメニューは重慶観光。

朝イチでチェックアウトを済ませ、荷物をトーマスの部屋へ移動。おもむろに、町へ繰り出しました。

今日も朝から、ムワァァァ〜〜〜っとした熱気と湿気。

トーマスが、「ちょっと地元の市場でも見ないか?」と言うので、みんなでテクテク、ついて行きました。

繁華街を離れ、地元民が集うディープなエリアへ足を踏み入れます。

やっぱりもう、すごいですね。町の雰囲気が一気に貧しくなり、裸同然で天秤をかつぐおじちゃんが行き交い、飲食店はとてもアヤしく…。

そして、重慶でいま流行のファッションはこちら。

Photo_6 いや、暑いのはわかるけれどもね…。









ちなみに、成都にもこういう人、いっぱいいました。

さらにひどいのは、ランニングシャツをまくり上げてお腹を出した上に、脇の部分を内に寄せて乳首出してるパターン。そうなると、なんでそこまでしてシャツを着たいのかがわからない…。

さてさて、酷暑の中、お目当ての市場へやってきた私たち。

一歩足を踏み入れたとたん、独特のにおい、そして前方に見える、あらわなお肉ゾーン。

「あ、ダメだわ」

とズージーが言い、ドイツ人達は外で待つことに。

中は面白かったのですが、ほんとに地元民向けの市場なので、写真を撮れる雰囲気ではありませんでした。通路いっぱいに野菜やらなんやら 落ちてて、それをザクザクビチャビチャ踏みながら歩いたのには、ちょっと衝撃でした(笑)

ひとめぐりして外に出ると、うち旦那が、

「もう、話しかけられすぎて困るねん。しかも、返事せんかったら、めっちゃ怒られるし…」

私となみえちゃんも、それなりに声をかけられたのですが、旦那の場合は、返事をしなかったら「無視すんな!」と怒られるらしい。

…やっぱり、レベルが違うわ、ダーリン。



市場を出て、川沿いの道を歩きます。

「ここはたしか、最初にタクシーで通った道路だなあ」なんて思っていると…、

スーっと一台の車が寄ってきて止まりました。

運転手が窓をあけて、なんか話しかけてきます。

その視線の先には…、


うちの旦那。


道、聞かれてる〜〜!!

中国人ガイドやと思われてる!

まあ、西洋人2人東洋人3人のグループで歩いてたら、こっちが案内してるように見えるやろけどね〜。

まさか、ドイツ人が日本人を案内してるとは、夢にも思わんよね〜(笑)

「いえ、日本人です」と言うと、運転手は恥ずかしそうに笑いながら去っていきました。

「改めて、このグループって異質やんね…」なんて言いながら歩いていると、

また、スーっと止まる一台の車。もちろんお目当ては、


うちの旦那。


道聞かれてる〜〜!! 再びっ!!

同じ顛末を繰り返し、笑いながら運転手は去っていきました。

ものの5分もしない間に、2回も中国人に道を聞かれるなんて、もはやミラクルを超えて、ワンダホー。

ダーリン、素敵よ!

もうこうなったら、お腹を出して歩いてみようぜ!



さてさて、汗をダラダラたらした我々が行き着いた先は…、

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じゃじゃ〜ん!
かっちょいい建物ですよ〜。

トーマスに「ここどこ?」と聞くと、

「ホンヤドン。」

ハンギョドンでした…。
ぐるーっとまわって、昨日と同じとこにきたんやね(泣)

しかし、昨日は、この写真でいうと、一番左端から入ったわけで、1階やと思っていた部分は、実は最上階だったということが横から見て分かり、びっくり。

これぞ、究極に3Dな都市、重慶ですね〜。

Photo_9

建物の脇の階段。

とてつもないです…。











Photo_10 ちなみに、これは、ホテル側の1階にあるモニュメント。

今、洪崖洞のあるところには、昔、こんなふうに家が建ってたんですよ〜ということを表しています。

崖にむりやり生やしたようなつくり。確かにすごい。






さて、川側から見た洪崖洞の1階はというと、

P1190705

お土産物屋さんでした。










P1190709地元の工芸品とか、いろいろ売ってました。

エルメスのバッグやシャネルのサングラスも、「お手頃価格」(笑)






ここで我々は、しばしショッピングを楽しみ、さらに上の階へ。

すると…

Photo_12

え、ここ6階やんね?

なんだ、この千と千尋的な街は!








ほんま、高さの感覚がくるう、おもしろい建物です、ハンギョドン。

じゃあ、そろそろ上にあがろうかということで、エレベーターを待っていたのですが、こんな建物なので、みんなエレベーターを使うわけで、なかなか来ない上に、すごい人ゴミ…。

やっと来たと思ったら、やはりすごい割り込み!!

私とズージーが取り残されそうになったその瞬間、

エレベーターからトーマスが飛び降りてきて、私をぐいっと中に押し込み、さらに離れたところにいるズージーを引っぱって、見事、2人ともエレベーターに乗り込みました! 電光石火の早ワザ!

外でぶーぶー文句言う中国人たちを、

「わかりましたよ、はいはい、ごめんね、Ha Ha Ha!」

と軽くいなして、ドアを閉めるトーマス…。

あんた、中国で、たくましく生きてるね!この地に来てから、いろいろ学んだんだね! 苦労したんだね!

と彼に拍手を送りたい気持ちでした。



お昼ご飯は、重慶の中心地で、名物の「火鍋」を食べることに。

その名のとおり、火を吹くような辛い鍋料理なので、ズージーはきっと無理にちがいないのに、せっかくだからと連れて行ってくれたお2人。

ほんま、いい人たちです…。

Photo_13

我々が入った店は、こちら。













Photo_14

そしてこれが、火鍋!

真ん中のゾーンはノーマルスープ、周りのゾーンは激辛スープと、2種類の味が楽しめるお鍋です。






お肉や野菜をぼんぼこ放り込んで食べるのですが、激辛スープの具をすくうと、もれなく大量の香辛料がひっついてきて、どうしよう、これも食べるの〜?という状態に。わが舌をだましにだましながら、いただきました。美味しかったですけど。

最初怖がっていたズージーも、真ん中のゾーンなら結構いけると気づき、最終的にはモリモリ食べてました。よかったよかった…。

お会計の段になって、伝票はないかしらと見まわすと、それらしきペラリとした紙を発見。
「これかなあ?」とトーマスの顔を見ると、
「そうだそうだ、それだ。おまえが払え!」とニヤニヤ笑ってます。
あやしい!と思って、店の出口まで行くと、
「さあ、出ろ出ろ。ハッハッハッ!」

やられました。トイレに行くふりして払ってたみたいです。

「遠いところまで来てくれたお礼」だそうです。
なんだよ〜。超、粋じゃないか〜。くそ〜っ。


その後、デパート内のカフェでお茶して、そろそろ重慶とお別れする時間に。

そしてそれは、トーマス&ズージーとのお別れをも意味しているのでした。

われわれは、これから北京に向かい、彼らは、あと何日か重慶に滞在したあと、二週間かけて中国各地を巡るのです。

トーマスは最後の最後まで、我々を助けてくれました。

空港まで行くためのタクシーを呼んで、運転手にしっかりばっちり行き先を告げ、「ナンバーを控えたから、もし変な事があったら、ここに電話して言え」と、電話番号のメモまで渡してくれました。

たくましいよ〜、ありがたいよ〜、トーマス!!

感謝の気持ちでいっぱいになりながら、2人と再会を約束し、われわれ日本人3人(いや、日本人2人中国人1人?)は、重慶空港へ向かったのでした…。

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コメント

こんばんは、中国人ダーリンです。

いやぁ、レストランのときはまだ「おいおい、マジかよ~」って感じだったのですが、
さすがに道路で自動車2台続けて道を聞かれた時は
「笑いの神キタ~!」って思いましたね。

まあ、一件目のレストランで、俺を見つけた瞬間の店員の反応が一番ツボでしたけど。
あれ絶対、「オイ、オマエ、ナニ他人ノフリシテンネン!」って、ブチ切れてる顔でしたね。

まあ他にも、何にも悪くないのに怒られた箇所は数知れず。向こうは、当然こっちが中国語わかってると思って話かけてきてるからなあ・・・

投稿: みずむし | 2010年9月 5日 (日) 23時40分

ちなみに、なんとハンギョドンは中国生まれだったようです!
http://www.sanrio.co.jp/characters/detail/hangyodon/index.html

・・・あまりにもどうでもよい話ですね、すみません・・・

投稿: みずむし | 2010年9月 5日 (日) 23時41分

ほんまや!
「出身地 中国」やって!
しかも、このテキトーな書かれ方(笑)
何の根拠があって、中国なんでしょう。
とりあえず、なつかしいですね〜、ハンギョドン。

投稿: ちえぞう | 2010年9月 6日 (月) 00時11分

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